- かわいい子供の”ハレ”の日に使うものだから
- 一生に2回しか祝ってあげられないものだから
- 神社さんに直接お渡しするものだから
七五三の初穂料の「のし袋」に印刷されたものを使うのってどうなの?
と、悩んでいませんか?
管理人は独身なんですが、実は「姪っ子(3歳の娘持ち)」から相談を受けました。
と。管理人は、
と言ったのですが、姪っ子
といった後、
とか言われて。
…いや、俺だって電話するときは心臓バクバクさせながら聞いているんですけど…。確かにネタにはなるけどね(汗)。
という理由で、管理人が調べる事になりました。で、「必要経費」だからと、のし袋を調べるための購入費用を頂き、色々な角度から調べました。
その結果と、その他関連情報も含めてお知らせします。どうぞご覧ください。
七五三の初穂料ののし袋は印刷のものでもOK?まずは神社に確認
「初穂料を受け取るのは神社なんだから、まずは神社からあたってみようか。」
という事で、主な神社に電話で聞いてみました。結果、
「のし袋は印刷のものでも全く問題ありません。」
との返事を“ほぼ”全ての神社から頂きました。なぜ“ほぼ”かというと、数件、大きな神社ですが、
「当神社では、ご祈祷の際は、お名前をご記帳いただき、現金のみを納めて頂いておりますので、のし袋は頂いておりません。」
というお返事だったからです。他の神社では、
「あくまでも”お気持ち”なので、お気持ちがこもっていれば、あまり形にこだわらなくて大丈夫ですよ^^」
というお返事を頂きました。なので、神社側は、印刷の”のし袋”でもOKです。
(それからもう一つ、「重要な事」を神社に聞いています。興味がありましたら最後まで読んでみて下さい。)
次の章では、少し別の見方から「七五三の初穂料に使うのし袋は印刷でもOKなのか?」について話します。
七五三の初穂料ののし袋が印刷のものしか選べない場合もあります
タイトルそのままなんですが、のし袋が印刷のものでもOKかNGかを考える前に、そもそも環境によっては、
「印刷されたのし袋しか選べない」
という状況もあり得るのです。その理由は「水引(みずひき)」。
そう。のし袋に印刷されたり、結んであったりする、紅白(印刷の場合は赤と黒)のひもの事です。その「水引の形」が問題なんです。
基本的に七五三の場合、のし袋の水引は「蝶結び(正式名称は花結び)」のものを使います。「なぜ蝶結びのものを使うのか?」に関しては後で話します。
この図のものですね。
(ちなみに管理人はこののし袋を、ホームセンターで手に入れました。1枚入り税抜148円也。)
こういう「印刷のものじゃない」蝶結びの水引ののし袋って、
- 文房具店
- 雑貨屋さん
- ホームセンター
- 文具を扱っているスーパー(見たんですが蝶結びののし袋は意外とないですね)
- デパート
とかに行かないと売っていないんです。百円ショップやコンビニでは手に入りません。
百円ショップ、コンビニで手に入る「蝶結びの水引きの”のし袋”」となると、このような印刷のものしかないんです。
なので、
- 仕事が忙しくて、「印刷ではない蝶結びの水引きののし袋」を売っているお店が開いている時間にお店に行けないとか
- 多分、何度も失敗して書き直さなくてはならないのが目に見えているので、百円ショップで大量に買いたい
という場合には、どうしても「印刷されたのし袋しか選べない」という事になります。
ちなみに、こちらの結び切りのものは百円ショップで手に入ります。画像は結び切りの種類の一つで淡路結びと言います、3枚で税抜100円也。コンビニにはおいていません。
※注
関西の一部地域では、「淡路結びの水引きののし袋の方が良い」とされている地域もあるようです。関西にお住まいの方は神社に確認した方がいいでしょう。
特に百円ショップですが、「蝶結びの水引きののし袋が印刷されたものしか置いていない」理由は、多分ですが、蝶結びの水引きののしぶくろは「作るのに手間がかかるから」だと思われます。
- 印刷ののし袋は10枚入り税抜100円
- 結び切りののし袋は3枚入り税抜100円
- 蝶結びののし袋は1枚しか入っていなくて税抜148円
ですから、値段からも想像ができますね。
では、なぜ「七五三の場合、蝶結びの水引きののしぶくろを使うのか?」について話していきましょう。
蝶結びの水引きの「のし袋」を使う理由
「なぜ、七五三では蝶結びののし袋を使うのか?」なんですが、まず答えを言ってしまうと、
「七五三は、2回以上お祝いする行事だから」なんです。
「何で??????」と思われたかもしれませんね。まずは、七五三は何歳の時にお祝いするかをおさらいしましょう。
- 女の子は3歳と7歳(数え年でも満年齢でもOKです)
- 男の子は3歳と5歳(地域差があります。また管理人の時代は5歳の時だけでした)
となっており、
- 女の子は確実に2回
- 男の子も2回お祝いしても良い
という事になります。それではここからが本題。「なぜ、七五三では蝶結びの”のし袋”を使うのか?」に戻します。
それでは、まずは蝶結びののし袋
この水引きの端を持って引っ張ると、ひもがほどけます。つまり「何回お祝いしてもめでたい!」と言う願いを込めたものに使うのです。
他にも出産祝いにも使われますね。対して、こちらの結び切り(淡路結び)
この水引きの端を持って引っ張ると、ほどけずにどんどん固く結ばれていきます。つまり結び切りの水引きは、「このお祝いは一回きりにしたい」という願いを込めた場合に使われます。
- 結婚祝い
- 快気祝い
によく使われます。病気はそう何回もしたいものではありませんもんね(^^;)
なので、七五三は2回以上お祝いできるので、蝶結びの水引きの”のし袋”を使うのです。
参考までに、「”のし袋”とはどんなものなのか?」についてこちらの記事で書いています。どうぞご覧ください。
(お盆用の記事ですが「お盆のギフトに”のし”は使わない?」の章に”のし”とは何を指すのかを書いています。”のし”がないものは、のし袋とは言いません)。
それから、お札を入れる向きの参考記事も載せておきます。ご覧ください。
(但し、七五三に限っては、新札にこだわる必要はありません。よほどボロボロのお札でない限りは問題なしです。)
のし袋の書き方 字は下手でもいいの?
ハイ!これが神社に聞いた「もう一つの重要な事」です。「のし袋に書く文字は下手でもいいの?」。これは、すべての神社で、
「あくまで”お気持ち”なので、心がこもっていれば、字は下手でも問題ないですよ。」
と言って頂けました。のし袋には筆ペンで必要なことを書き込みます。慣れていないと、うまく書くのはかなり難しいものです。少し安心しましたね♪
ですが!
- 間違えたからと言って修正ペンで修正するとか
- 間違えた部分に二重線を引いて書き直したものを出す
というのは、常識を疑われますので。くれぐれもしないようにしましょう。履歴書を書くように、間違えたら、新しいのし袋を用意して最初から書き直してください。
ちなみに、初穂料の金額は漢数字で書きます。
- 壱(いち)
- 弐(に)
- 参(さん)
- 四(し)
- 伍(ご)
例えば
- 5,000円の場合は「伍千円」
- 10,000円の場合は「壱萬円」
となります。
画数が多い漢字が多いので、筆ペンは細いものを使うのがオススメです。
初穂料ののし袋の書き方
それでは、この章では「初穂料ののし袋の書き方はどうすればいいのか」を話していきます。図で見た方が分かりやすいので、図で説明していきます。
中袋がある場合(百円ショップののし袋でも中袋はついていますので使う事をお勧めします)
まず外袋です。
表 「御初穂料」と「お子様の名前」を書きます。地域によっては「お子様の歳」を書くところもあるようです。
裏は何も書く必要はありません。
次に中袋です。
表 入っている金額を「金 ○○円」と書きます。相場は5,000円から受けてけている神社と、10,000円から受け付けている神社が多いです。神社のホームページか電話で確認するとよいでしょう。
裏 お子さんの住んでいる、郵便番号、住所、そしてお子様の名前を書きます。
自信が無かったら、シャープペンシルで下書きをしてやるといいでしょう。で、どうですか。この書き方の例を見て、
字、下手くそでしょう(滝汗)
心を込めて書けばいいんです!神社で「字の上手さを褒められた」人の話は聞きますが、「字の下手さをけなされた」人の話は聞きません。リラックスして書きましょう^^
最後に
いかがでしたでしょうか。
- 七五三の初穂料ののし袋は印刷でもOK?
- 環境によっては「印刷の”のし袋”しか選べない場合」もある
- 水引きの使い分け
- 字は下手でもいいの?
- のし袋の書き方
を話してきました。
姪っ子のオロオロしていた所を見ていると、「ああ…大変なんだな~…」と思えました(T^T)
感情が高まっていたのも”不安のあらわれ”だったんですね。そう思うと、「別に、この位調べることぐらい何ともないかな。」と思えました。
姪っ子と同じ境遇にあるあなたへ。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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