今回、七五三の記事を書くにあたって、管理人の小さかった頃の記憶をたどって行きました。
たしか、
- 「男の子は5歳の時だけ」とか言われてて
- 黒いよそ行きの服着せられて(半ズボンに白いハイソックスというのがちょっと恥ずかしかった)
- 子供の足でも「近いな~」と思える神社で「しゃんしゃん」とかやってもらったような
- で、家の斜め向かいの写真館で写真撮ってもらって(まぶしかった…)
- あと、千歳飴硬かったな~
という感じでした。かなり昔の事です。
さて、時は流れてウン十年。管理人が七五三をしてもらった時とはエラい状況が変わっていました。その中でも極めつけが、
“しゃんしゃん”(御祈願の事ですね)してくれる神社が近くに無くなってしまっていた事でした。
(管理人が小さい頃はやってくれた神社に、「今ではできないんです…。」とか言われましたorz)
「こりゃ大変だぞ…」
子供のいない管理人ですら冷や汗たらしたんですから、七五三を迎えるお子さんをお持ちの親御さんの苦労を考えると…、
管理人が親だったら発狂しているレベルです(こんなんで発狂してたら身が持たないよ!なんてツッコミが来そうですが…)。
というわけで管理人にも子供ができた時に、調べておいて損はないと思ったので、現在の七五三事情をがっつり調べてみました。
「正直、どこの神社へ行けばいいの?」という疑問を、実際に神社に聞いたりして調査していますのでぜひご覧ください。
正直 どこの神社へ行けばいいの?
では、どこの神社へ行けばいいのか?なのですが、結論を言うと、
本来は「氏神様」と呼ばれる神社へ行くものですが、実際は、あなたがパッと思いつく、
- 有名な神社か
- 大きな神社で
なおかつ、「その神社の中から一番近い神社に行く」
のが現実的と言えます。理由は次の章で話します。
それでは、まず、「氏神様って何?」という所から行きましょう
氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方を氏子(うじこ)と称します。
神社本庁ホームページ 氏神と崇敬神社についてより一部引用
氏神神社なんて単語が突然出てきて混乱させてしまったかもしれませんが、簡単に言うと、
「七五三を迎えるあなたのお子さんが住んでいる所を見守っている」のが氏神様であり、その氏神様を祀っているのが氏神神社である。
というわけです。
調べ方は簡単で、筆記用具を用意して、最寄りの神社庁に電話し、一言、
「すみません、氏神様を教えてください。」
と言うだけです。そうすると電話の向こうの神社庁の方が住所を聞いてきます。その時にあなたの七五三を迎えるお子さんの住所を言ってください。
(よほどの事情がない限り、お子さんはあなたと同居していると思われますので、あなたの住所を言えばOKです)
そうすると教えてくれます。筆記用具が必要な理由は、
- 神社庁でも氏神様を完全に絞り切れなくて、2つ以上の神社を言ってくる場合がある
- 氏神様が分かった後に、氏神神社へ連絡が必要なので、電話番号を聞いてメモしておいた方が良い
ためです。
神社庁への連絡先のリンクを貼っておきます。七五三を迎えるお子さんの住所地の都道府県の神社庁へ連絡してください。
それで、「さあ!神社庁に連絡して氏神様が分かりました!めでたしめでたし!」とスムーズに行ってくれれば、何の問題もないんです。それならわざわざ、
実際は、あなたがパッと思いつく、
- 有名な神社か
- 大きな神社で
なおかつ「その中から一番近い神社に行くのが現実的」と言えます。
とは言わないわけで…。氏神様が分かっても、なかなか「じゃあその神社で七五三御祈願してもらおう」と、うまくは行かないんですね。
次の章で、その理由をお話しします。
氏神様へなかなか頼めない事情
管理人が実際に神社庁に氏神様を聞いて、出てきた問題点が2つありました。これは全国共通、どこでもあり得る話だと思います。
- 氏神様がない!
- 氏神様で御祈願(ごきがん)をしてもらえない
この2つです。詳しく説明していきましょう。
氏神様がない!
管理人が神社庁に氏神様を聞いたとき、確かに氏神様は教えてもらえたんです。2つの神社でした。
ですが、実際に神社に電話してみたところ、1つ目の神社からは、
「すみません、(あなたの住所は)ウチの神社が見ている地区から外れていますね。」
と言われました。ちなみにその神社は、管理人の住所からゆっくり歩いて“徒歩5分弱”の距離です。
話を聞いたところ、氏神様が見ている範囲ってすごい狭いようなんですね。だからよほど近くに神社がないと、
氏神様がない!
という事になります。そして2つ目の神社は、何回電話をかけても…、電話に出てくれないんですorz
この事が、次にお話しする「氏神様で御祈願(ごきがん)をしてもらえない」へとつながります。
氏神様で御祈願(ごきがん)をしてもらえない
実は1つ目の氏神様、宮司様(御祈願をしてくれる方)が、常駐していなくて、大きな神社から派遣されていたんです。
確かに神社庁に電話した時に、「氏神様」と「氏神様の宮司様」と2つの連絡先を教えてもらったんですね。
市外局番から察するに、宮司様は、氏神様へ車で1時間位の距離にある地方都市にお住まいのようでした。
そうなると、もう一つの氏神様にいくら電話しても出なかった理由も分かります。「普段は宮司様がいないんだな」と。
当然、宮司様を捕まえられなければ、御祈願してもらう事も出来ないわけです。
なので、宮司様がかなりの確率で常駐しているであろう、
- 有名な神社か
- 大きな神社で
なおかつ、一番近い所にある神社に行く事をお勧めするのです。一番近い所をお勧めする理由は簡単。お子さんにとっての負担を少しでも減らすためですね。
慣れない衣装で動きにくい上に、長時間の移動をしたのでは、小さなお子さんにとってあまりにも負担がかかりますから。
有名な神社 大きな神社でも電話問い合わせは必須です
大きな神社や有名な神社だと、たいていホームページがあります。それでもあえて管理人は言いたいんです。
「例えホームページを持っている神社でも、実際に電話してみないと分からないことがある!」と。
確かに、七五三の案内はほとんどホームページに載っていて、必要な情報はある程度は手に入ります。
- 受付期間とか(例:9月頭~11月末まで)
- 御祈願の受付時間とか(例:9:00~16:00まで、昼休みが有るか無いか)
- 初穂料とか(ご祈祷料、御祈願料とも言います。御祈願を受ける為に神社に納めるお金の事。具体的な金額)
- 予約は必要か?とか
も載っています。管理人は宮城県在住なので、宮城県の主な神社のホームページを例にあげましょう。
ついでに東京で人気の明治神宮も載せておきましょう
⇒御祈願のみの場合。予約不要ですが、待たされる確率は高いです
⇒七五三特別詣プラン。要予約。御祈願はこちらの方が優先されます
確かにホームページで、必要十分な情報は得られるんですが…、例えば、こんなことは実際に電話で聞いてみないと分からないんですよね。
- 日によって受付時間がずれることがあるとか
- 予約なしでOKの神社でも、あなたのお子さんが御祈願してもらいたい日に、どのくらい問い合わせが来ているのかとか(だいたいの待ち時間の予想がつきます)
- 法人や大口のご祈祷の予定が既に入っていたりするとか(予約なしでOKの神社では予約不可なので待たされる事になります)
- 日によって、宮司様が外へご祈祷に出ている場合があったりとか(当然、神社に宮司様がいなければ帰ってくるまで待たされます)
大口の氏子さんとか法人の氏子さんなどは、事前に神社に「ご祈祷の予約」を入れていることが多いです。
また、管理人が電話連絡した限りでは、出なかった話なのですが、ホームページで告知していなくても、七五三パックを受け付けている神社もあるかもしれません。
なので、そういう情報を仕入れるためにも、ホームページがある神社でも、電話で問い合わせはしてみた方がいいでしょう。
参考までに、初穂料に使うのし袋について、「のし袋は印刷のものでもいいの?」という答えを書いています。どうぞご覧ください。
⇒七五三の初穂料ののし袋は印刷のものでいいの?神社に聞いてみました
七五三を祝う日は早めに決めましょう
「何を今さら…」と思われるかもしれませんが、意外と日程調整って難しいですよ。
- あなたを含む親御さんの都合
- お子さんの都合
- 「孫の晴れ姿をぜひ見たい」という、おばあちゃん、おじいちゃんの都合
- さらに親戚の方でも「合流したい」という方が出てくるかもしれません
- さらにさらに、同じ七五三を祝うお子さんを持つ友人と一緒に祝いましょうなんてことになったら…
それから、待たされるのは目に見えてますが、大安などの「お日柄(六曜)」にこだわりたいとなると、もっとハードルは上がります。
(本当は、七五三は神社へ行く位なので、神道の行事ですから、お日柄は関係ないんですけどね。ちなみに仏教の行事にも関係ないです。)
お日柄についてはこちらを参考にしてください
⇒赤口ってなに?大安、仏滅…入籍の「お日柄」についてまとめました
一般的には、
- 赤口(しゃっこう)、仏滅はNG
- 友引、先勝、先負は時間帯に気を付けて
- 大安がベスト(ただし混雑するのは間違いないです)
という所です。
2018年のお日柄はこちらを参考にしてください。
なので、早め早めに動くことが重要です。
予約をおさえる順番は美容院 写真館 神社です
もうタイトルの通りです。
- 美容院
- 写真館
- 神社
の順番で予約を押さえていきましょう。詳しく説明します。
美容院
美容院自体の数はどこでも結構あると思いますが、七五三の女の子のヘアメイク、着付けをやっているところは意外と少ないです。
予約が遅くなれば「もういっぱいです~」と美容院側から言われかねません。
写真館
写真館は都市部だと意外に見つけにくいでしょう。大型店(スタジオアリスみたいなところですね)とかあればいいですが。「美容院よりは余裕をもって予約入れられるかな~」というレベルです。
管理人の田舎は正直、大型店もないですし、写真館は少ないですが、子供の数自体も少ないので、予約は入れやすいです。
神社
最後に神社を持ってきた理由は、予約制の所でもない限り、あまり早く連絡しても
「あんまり先の事は分からないんですよ~。」
と言われる確率が大きいからです。神社は1週間ぐらい前に
「何月何日(あなたのお子さんがいく日)分は、どの位の御祈願の問い合わせがありましたか?」
と問い合わせる程度でいいでしょう。だいたいどのくらい待たされるかの予測ができます。
参考までに、神社に行ったときは、御祈願と一緒に、せっかくなのでお参りもしていきましょう。
神社でのお参りのマナーについてはこちらを参考にしてください。
(初詣の記事ですが、基本的なマナーは一緒です。「初詣に限らない神社のお参りのマナー」を見てください)
持っていくと重宝するもの
七五三と言えば、
- はしゃぎたい盛りで
- でも体力、忍耐力のない
お子さんに堅苦しい格好をさせ、「待たせる事」をしてもらわなかればなりません。そこで、持っていて重宝するものをピックアップしてみました。
これらがあるといいですね。
- お子さんの履きなれた靴(撮影、お参りの時以外は靴擦れ、鼻緒などで足を痛めるので、移動時に履かせてあげましょう)
- ウェットティシュー(顔や手を汚した時に重宝します)
- 雨ガッパまたはレインポンチョ(百均のモノでいいので、新品をお勧めします。大人用しかない場合、必要に応じて丈、袖を切ってください。着物、洋服の汚れ防止。また防寒にも役立ちます)
- ゲーム(あれば。当然音が出ないようにします)
- 絵本(静かにやさしく読み聞かせましょう)
- スマホとヘッドホン(動画を見せる場合)
最後に
いかがでしたでしょうか。
七五三でどこの神社に行くべきかを現実的に話させていただいたことを中心に、
- 氏神様を知る方法
- でも氏神様へなかなか頼めない事情
- 有名な神社 大きな神社でも電話問い合わせは必須です
- 七五三を祝う日は早めに決めましょう
- 予約をおさえる順番は美容院 写真館 神社
他、について話してきました。
管理人のころは、七五三というと、
- 女の子 3歳と7歳
- 男の子 5歳
だったのですが、最近は、
- 女の子 3歳と7歳
- 男の子 3歳と5歳
にやるようですね(ちなみに満年齢でも数え年でもOKです)。
3歳だと、お子さんも何かとぐずるでしょうし、親御さんにとっても初めての七五三になるわけで、分からない事だらけだと思います。
この記事が少しでもお役にたてれば幸いです。
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