ピッコロトランペットの吹き方のコツ!経験して知った3つのこと

「ピッコロトランペット」

トランペットを趣味にしている人なら、一度は欲しいと思う楽器ですよね。

主にクラシック畑で使われるイメージがありますが、ロック、ポップスでも意外に使われます。

  • ビートルズのペニーレインという曲でも間奏で効果的に使われてますしね。
  • 私は友人のバンドの助っ人を頼まれてアニメソングのライブで使いました。

私はBENGEというメーカーの4P-LAというのを使っていました(過去形の理由は後程お話しします)。

今回の記事はその私がピッコロトランペットと格闘しながら見つけた、吹き方のコツについて書いてみます。

どうぞお付き合いください。

ピッコロトランペットの吹き方 1 〜まず音を出すまでのコツ

BENGEの4P-LAに行きつくまでに、ピッコロトランペットを10数本試奏しました。

B♭管に慣れた身には、ピッコロトランペットを吹くことは、すごい戸惑いを感じますね。

どう表現すればいいんでしょうか、B♭管の様に息を入れると、息の返りがすごくて、息が入らず、音が出ないのです。

冷静に考えれば、ピッコロトランペットは管の長さがB♭管に比べて短いのですから、当然といえば当然なのですが、実際試奏してみると本当に面食らいます。

ここで「ピッコロトランペットに入れる息の量」が課題だと感じました。

結局、試奏の段階では、どのピッコロトランペットも上手く鳴らすことができず、

「これは、買って、じっくりいろいろ試さないとダメだな…」

と思いつつ、比較的マシな音で鳴らせた、BENGEの4P-LAを選んで、試行錯誤を始めたというわけです。

ちなみに後日、当時所属していた社会人吹奏楽団に持って行って仲間に鳴らしてもらったのですが、誰もまともに鳴らせませんでした。「高音が出るんじゃないのか…orz」と私同様、面喰ってましたね。

ヤマハのYTR-6810Sも吹きたいと思っていたのですが、

これですね↓

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

YAMAHA YTR-6810S【High B♭/A ピッコロ・トランペット】【yamaha-p5】
価格:227,700円(税込、送料無料) (2023/3/24時点)

楽天で購入

 

 

私がピッコロトランペットを購入しに行ったときは、なぜかヤマハトランペットが品薄で、(どこの楽器店でも)取り寄せということで、試すことができませんでした。

ただでさえ鳴らすことができないのに、試奏もせずに買うのはギャンブルだと思い、購入を見送りました。

d8789971eb38c81ea86ec0191e455c6c_s

ピッコロトランペットの吹き方 2 〜優しく吹いてやらないと響かない

ある程度ピッコロトランペットを吹いてみて分かったのが、「優しく吹いてやらないと響かない」という事。

がむしゃらに息を入れれば鳴るというものではなく、楽器の響くスポットのようなものがあり、

それを探すべく、息の強さを徐々に強くしたり、徐々に弱くしたりしながら、

一番音の鳴る所を探していく作業が必要です。

B♭管だとパワーで押し切れたりもしますが、ピッコロトランペットはその辺ごまかしがききませんね。

巷で誤解されていることの一つに、

「ピッコロトランペットは、B♭管の1オクターブ上の音域が”楽”に出る。」

というものがありますが、実際吹いてみて、はっきりそれは間違いだと確信しました。

むしろ、きつさだけ考えれば、ピッコロトランペットの方が抵抗があるくらいです。

ピッコロトランペットの鳴らし方をマスターできないうちは、B♭管で出る高音と同じ音までしか出ないはずです。

なので、B♭管で高音が出ないからと、ピッコロトランペットに持ち替えて吹くという事は出来ないわけですね。

鳴らせるようになるとわかるのですが、ピッコロトランペットとB♭管トランペットでは音色がまるで違います。

同じトランペットを名乗ってはいますが、「別の楽器だ。」と思って取り組んだ方がいいでしょう。

9e54810dc47ac8fd6dea94369e0e42a5_s_R

ピッコロトランペットの吹き方 3 〜音程が取りにくいので注意

ピッコロトランペットはB♭管に比べて管の長さが短いので、音程のコントロールもシビアです。

意識して音程を取らないと、めっちゃ音痴な演奏を披露することになります。

ある程度鳴らせるようになったら、チューニングメーターで音程を確かめつつ、

  • ロングトーンをしたり
  • 教本をさらったり

する作業が必要ですね。ピッコロトランペットを吹くと、管楽器というのが“作音楽器”だというのをつくづく思い知らされます。

スポンサーリンク

ピッコロトランペットのお手本になる人

ビートルズのペニーレインのようにロックに使われることもあるんですが、やっぱりピッコロトランペットといえばクラシック。

ピッコロトランペット買ったばかりの頃はYouTubeでピッコロトランペットの演奏探しまくりましたね。参考になるものはないかと。

いろいろ見つけられたんですが、やっぱりピッコロトランペットというと「モーリスアンドレ」という奏者に行きつきます。

トランペット吹きなら1度は耳にしたことがあるであろう「モーリスアンドレ」という名前。

上手いとか下手とか言う次元で語れる人ではないんですね。この人のピッコロトランペットの演奏は。

あの、柔らかくてふくよかなピッコロトランペットの音色を聞くと、惚れ惚れして、腰から崩れ落ちます。

もちろん、表現力、テクニックもすごいんです。が、まずは音色だけでも研究したいところです。

YouTubeでもいいんですが、やっぱり音質考えると、CDを買って研究するのをお勧めしたいですね。

私もモーリスアンドレのCDは2枚買いました。

最後に

いかがでしたでしょうか。

  • ピッコロトランペットはまず音を出すのに苦労する
  • 優しく吹いてやらないと楽器が響かない
  • ピッコロトランペットは音程が取りにくい

という事について書きました。本当に難しい楽器です。でも、難しいだけに、「吹けるようになってやろう」と練習に入れ込んだ楽器でもありましたね。

さて、それだけ入れ込んだピッコロトランペットだったんですが、今は手元にありません。

私の買ったBENGEの4P-LAというモデルはピストンがすごいデリケートで、毎日動かしてやらないとすぐ固着したんです。

さすがに毎日は吹けないので、そのデリケートさに疲れて、売っちゃいました…。

全部のモデルがそうとは言えませんが、私の持っていたのはそうでした。

でも、ピッコロトランペットを吹いたことで、B♭管で高音の当て方が分かるようになったのは収穫でしたね。

機会あったらもう一度手に入れたいです。ピッコロトランペット。次はヤマハですかね。品薄状態も解消されたようですし。

今度は試奏できますように。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました