私、趣味でトランペットを吹いております。一時期プロを目指して専門学校にも行きましたが、才能はもちろん、根性もなかったので、途中で挫折しました。
使っている楽器は、ホルトンの、T-101 という楽器です。
これ
トランペット事情を少しでもご存知の方なら、
「ああ! バックもどきって言われてるアノ楽器ね(*゚艸゚)」
と言われる楽器です。
(実際バックのStradivarius 180シリーズのパーツが使えたりします)
専門学校時代にトランペットの先生に何本か候補を選んでもらい、その中から選びました。
もう20年も前の事になります。先生が選んでくれた楽器達のなかにヤマハはありませんでした。その当時ヤマハは、まだプロが使うものではないというポジションでした。
そして、あれから20年、そのトランペットもヘタってきたので、「新しいトランペットが欲しいな~」などと物色しているところであります。
今回はヤマハを買ってみようかな~、なんて思っていたりして…。時を経る事20年、ヤマハのトランペットも品質向上目覚ましく、上級モデルなどは実際吹いてみて、
「これなら候補に入れてもいいな~。」
と思わせます。実際プロの方で使われている方も増えているようで、ヤマハも侮れないと思えるようになってきました。
その他にもヤマハを選べる理由があるので、それを書いていきたいと思います。
地方在住ならやっぱりヤマハトランペット!
ぶっちゃけ、地方に行きますと、管楽器を扱っている楽器店なんて、地方都市位にしかありません。しかもあるのはヤマハのショップ位。首都圏や京阪神地区の様にはいきません。
なので、
近くのショップで選ぶとなると、ある程度種類そろっているメーカーとなるとやっぱりヤマハなんですね。
メンテナンス用具も外国産の方が明らかにヤマハより質がいいんですが、そういうのを扱っているショップが、私の家からだと、車で1時間かかります。
こういうのとか、
Hetmanヘットマン Piston (バルブオイル) |
メンテナンス用具には、値段がたった数百円というのもあり、たかがそれ一個買いに行くのに、車で1時間かけていこうとは思いません。ガソリン代も駐車場代もバカになりませんから。
ちなみに、ヤマハ製のメンテナンス用具なら、徒歩10分の楽器店で手に入ります。
ヤマハのメンテナンス用具と相性がいいのは当然ヤマハのトランペット。ここらへんにも、ヤマハを選ぶ理由がありますね。
話変わりますが、プロのトランペット吹きの方で、アーティストのツアーに同行されている方が、万が一ツアー先で、トランペットを壊してしまった場合、どう対処するんでしょうか。
使っているメーカーがヤマハなら、だいたい日本全国の県庁所在地にヤマハのショップはありますので、最悪スペアの一本買うこともできますね。
マニアックなメーカーだと、地方ではまず手に入りません。トランペットはメーカーによって、吹いた感触がだいぶ違いますからね。おいそれと違うメーカーに対応できるものではありません。
一度プロの方に伺ってみたいものです。
また、ヤマハの良いところは、地方でも大抵修理部品が揃っているので、修理を断られることがない事。
地方在住者にはありがたいですね。
プロは大概、ヤマハのトランペットをチューンしている
ヤマハには、プロのミュージシャンの意見を取り入れて作ったとされる「シグネチャーモデル」というものが存在します。
- エリック宮城さんとか
- ボビーシューさんとか
- ウェインパージェロンさんとか
- 原 朋直さんとか
のモデルが存在しますね。
エリック宮城さんなどはメディアに露出することは多いので、ヤマハのトランペットを愛用しているのがわかっています。
ただし、プロのプレーヤーで、ヤマハのトランペットをノーマルのままで使っている人は少ないようです。例えば
- 接合部の位置をコンマ何ミリずらしていたりとか
- 構成部品の材質を変えてみたりとか、しています
一度、プロのプレーヤーの、西村浩二さんという方のトランペットを見せていただく機会を得たので、見せていただいたんですが、エリック宮城モデルをベースに
- 接合部の位置をずらしていた箇所が数か所ありましたし
- 本来プラスチックを使っているはずの箇所に金属部品を使っていました
ノーマルのエリック宮城モデルと吹き比べてみたんですが、音色が鋭くなっていて、早いフレーズを吹いたときのレスポンスもよくなっていました。
これはあくまで推測ですが、エリック宮城さんも、自分のトランペットを細かくチューンしているのではないでしょうか。
あと、シグネチャーモデルは存在しませんが、数原 晋さんという方もヤマハを使われてますが、1日たりともおなじ形をしている日はない。と言われるほど日々改造しているようです。
これを見ても、最近のヤマハトランペットは、プロのチューンにも十分耐えうるトランペットだと言うことがわかります。
また、プロがヤマハを使い始めた理由として、ヤマハは国産モデルですから、
プロのチューニングのリクエストに応えてくれるリペアマン(修理や修正をする職人の方)が国内にいるのですぐにやってもらえる。
と言うのも理由の様です。
通販で唯一安心して買えるメーカー
あと、ヤマハのいいところというと、個体差の少ないところがあげられますね。個体差とは、同じ楽器でも
- 吹きやすかったり、吹きにくかったり
- 音程がしっかりしてたり、バラついてたり
- 音階ごとの音色が安定してたり、不安定だったり
の事で、特に外国産トランペットは、いいものと悪いものがばらつく傾向があるので、しっかり吹き比べないとダメなのですが、ヤマハのトランペットはそれが少ない。
「それがつまらない」という方もいらっしゃいますが、これの意味することは、地方の楽器店で、一機種一本くらいしかストックできない店でも、
「大当たりをつかまされない代わり、大外れをつかまされることもない。」
ということです。これは、楽器を選ぶ耳ができていない、初心者やアマチュアプレーヤーにとってはありがたいことです^^
日本人の作り手の実直さがよく出ているのが、ヤマハのトランペットの特徴ですね。
その安定した品質が、「通販で唯一、買える楽器メーカー」ということです。他の楽器メーカーは、実際に吹き比べないと、通販でなんか、怖くて買えたものではありません。
私も、通販ではありませんが、試しに、ヤフーオークションで1本、ヤマハ製のトランペットを手に入れたことがあります。安いのですけど。品質はやはり安定してましたね。
最後に
ヤマハのトランペットが、いかに品質が安定しているか、大当たりがない分大外れもないかということを書かせていただきました。
ここまで書くと、「おまえ、ヤマハの回し者か」とか言われそうですが、関係者や社員ではありません。ただ、楽器屋によるたびに、試し吹き(店の人から見ると単なる冷やかし)をしているものです^^;
確かに、ヤマハはどこで吹いても似たようなコンディションで面白みがないというのはあります。外国産のトランペットの”当たり”に出会うと感動します。その代わり、”はずれ”の時は楽器、地面に叩き付けたくなりますけど。
東京に遊びに行った時なんかは、ヒマがあれば楽器屋めぐりしてますね。ヤマハでも、地方ではなかなか手に入らないモデルとかあるので、その辺を中心に吹き比べしています。
ヤマハの中でもモデルによって、自分と相性の良いの、イマイチなのありますね。個人的に合っているなぁと思ったのはYTR850シリーズ。ロックホーンセクションや吹奏楽が私のフィールドなので、クセのない吹奏感が気に入っています。どっちにも合いますしね。
ぶっちゃけ人気モデルではなく、人気は他のシグネチャーモデルやXENOシリーズに持っていって行かれてますが。
「シグネチャーモデルや、XENOシリーズなんてアマチュアに吹きこなせるのかな~…」とか思ったりして。
さて、次のトランペット、何にしよう…。また試し吹き行かなくちゃ、です。
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