この記事、2018年2月3日に書いています。
2018年1月31日、乃木坂46の生駒里奈さんが次のシングルをもって卒業することを発表しましたね。その時言った言葉がこれ。
「20歳になったけど、料理も大してできないし、郵便局で1人でお金を払うのも不安。自分のことも世の中のことも、分からないことが多すぎると気づいたんです。自分は特別な才能の持ち主でもないし、このままの生活を続けて大丈夫なのかと思い始めました」
日刊スポーツ1月31日記事より引用
「郵便局で1人でお金を払うのも不安。」
この気持ち、すっごくよく分かります。実際難しいですから。
ところで、郵便局でお金を払うとは、
- 振込
- 公共料金の支払い
- 税金の支払い
あたりが真っ先に思いつきますが、公共料金の支払いや、税金の支払いってコンビニでもできますよね。
なので、生駒里奈さん心配しているのは「振込」の事じゃないかと勝手にこじつけます。
都市銀行や地方銀行の振込って、そんなに難しくないんです。ところが、ゆうちょ銀行の振込は、ちょっと難しい。
でも、振り込まれる側がゆうちょ銀行を指定してくる。
そんなわけで、この記事では、
- ゆうちょ銀行「振込」の基礎知識
- 実際に振り込む方法
- 他
について解説していきます。
ゆうちょ銀行での振込とは何を指す?
ゆうちょ銀行で振込というと、ぱっと思いつくのが3種類あります。
- あなたのゆうちょ銀行口座→相手のゆうちょ銀行口座へお金を送金する「振替(ふりかえ)」
- あなたのゆうちょ銀行口座→相手の都市銀行・地方銀行・信用金庫等、”他の金融機関の口座”へお金を送金する「振込(ふりこみ)」
- 送金相手から「”払込取扱票”で送金してください」と言われ送金する「払込み(はらいこみ)」
です。この「振替」と「払込み」という呼び方、ゆうちょ銀行独特のものです。
私たちがよく使う、都市銀行、地方銀行、信用金庫では、だいたい「振込」でひとまとめにされています。なので、ゆうちょ銀行でも
「振込のやり方が分からないので教えてください。」
と言えば通じます。と言う事で、以降は全部「振込」と言ってしまいますね。
次の章から、各方法について、
- 窓口でのやり方
- ATMでのやり方
と具体的に説明していきましょう。
ゆうちょ銀行からの振込方法をケース別に説明
それでは、この章から、
- ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への振込(窓口・ATM)
- ゆうちょ銀行→他の金融機関への振込(窓口・ATM)
- ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への「払込取扱票を使った振込み」(窓口・ATM)
の方法を説明するんですが、その前に注意事項を説明します。大事なことなので。
振込をする時に注意すること
振込方法の中でも「振替」は、窓口・ATM共にキャッシュカードや通帳を使った、「口座支払い」に限ります。ゆうちょ銀行宛でも、ほかの金融機関宛でも同じです。
ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への「現金を使っての振込方法を知りたい」場合は、
ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への「払込取扱票を使った振込み」(窓口・ATM)
の章をご覧ください。
尚、ゆうちょ銀行→他の金融機関宛への「現金での振込み」は、窓口・ATMとも取り扱っていません。
ゆうちょ銀行→他の金融機関への振込方法
「あれ?なぜ、他の金融機関への振込方法から説明するの?」
疑問に思った方も多いかもしれませんね。理由は、ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への振込み手順が、
ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への「払込取扱票を使った振込み」(窓口・ATM)
と、かなり内容がかぶって分かりにくいからなんです。なので、後でまとめて説明しようと思いました。
では、説明します。
ゆうちょ銀行→他の金融機関への振込の場合、
- あなたがゆうちょ銀行に記号「1」で始まる総合口座を持っている事
- そのゆうちょ銀行口座からの”引き落とし”でしか振り込めない事
は、前に話した通りです。これから、窓口・ATMと順を追って説明しましょう。
窓口の場合
ATMでの振込操作が分からない場合、また「10万円を越える振込をしたい時」には窓口に行きましょう。
窓口の営業時間は、多くのゆうちょ銀行で9:00~16:00となっています。
詳しくはこちらで調べてみるといいでしょう。
必要なものは、
- 通帳とお届け印
- 振込みする金額+手数料(口座にそれだけの残高があるか。なければ足りない分を”口座に入金”して下さい)
必要な情報は振込相手の
- 金融機関名
- 支店名
- 口座種別(普通口座など)
- 名前
- フリガナ(カタカナです)
依頼人(あなたの事です)の
- 名前(振込相手が整理番号などを書き足してほしいと言われたときは整理番号なども必要)
- 電話番号(固定電話・携帯電話どちらでも可)
- 郵便番号・住所(念のためですね)
です。
更に10万円を越える振込の場合には、「取引時確認」の時に、
- 本人確認書類の提示
- 職業
- 振込の目的
を聞かれますので、本人確認書類が必要です。
本人確認書類に関してはこちらを参考にしてください
後は窓口に行き、窓口の人の言う通りに手続きを行ってください。
振込手数料は(2023年3月現在)
振込金額5万円未満 | 振込金額5万円以上 |
---|---|
660円 | 880円 |
となっています。
ATMの場合
ATMでの操作がある程度分かる方、振込金額が10万円未満の方はATMでの振込がおすすめです。
(10万円を越える金額の振込はATMではできません)
必要なものは
- あなたのゆうちょ銀行の口座の通帳かキャッシュカード
- 暗証番号
- 振込みする金額+手数料(口座にそれだけの残高があるか。なければ足りない分を”口座に入金”して下さい)
必要な情報は、振込相手の
- 金融機関名
- 支店名
- 口座種別(普通口座など)
依頼人(あなたの事です)の
- 名前(振込相手が整理番号などを書き足してほしいと言われたときは整理番号なども必要)
- 電話番号(固定電話・携帯電話どちらでも可)
です。
詳しいATMの操作方法はこちらの記事をご覧ください。
⇒ゆうちょ銀行からの振込をATMでしよう!基本から操作方法まで全特集
また、暗証番号を忘れた、間違えた事で、通帳・キャッシュカードでATMが使えなくなった場合は、こちらの記事をご覧ください。
⇒ゆうちょ銀行のATM暗証番号を忘れた!手続き方法その他を徹底解説
振込手数料は(2023年3月現在)
振込金額5万円未満 | 振込金額5万円以上 |
---|---|
220円 | 440円 |
となっています。
ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への振込方法を知る”前に”覚えておきたい知識
これ、ちょっと複雑です。なるべく順序立てて分かりやすく説明しますが、混乱したら、コメント欄からご一報ください。
まず、ゆうちょ銀行宛の振込方法でよく疑問に上がりやすい事から答えていきましょう。
1.現金での振込はできるか?
あなたのゆうちょ銀行口座→振込相手のゆうちょ銀行口座への振込は現金ではできません。
振込相手のゆうちょ銀行口座へ現金で振込むには、「払込取扱票」を使った振込み手続きをする必要があります。
詳しい方法は後で書きます。
2.記号番号「0」で始まる振替口座にしか振り込めないというのは本当か?
ゆうちょ銀行口座←→ゆうちょ銀行口座同士の振込なら
- 記号・番号「0」で始まる振替口座へも
- 記号・番号「1」で始まる総合口座へも
振込みはできます。
これも、「払込取扱票」を使った”通常振込(払込み)”の時にだけ、記号・番号「0」から始まる振込口座にしかできなくなります。
それでは、「ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への振込方法」を説明していきます。
ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行への振込方法
それでは、こちらも窓口とATMに分けて説明していきますね。
窓口の場合
ATMでの振込操作が分からない場合、または、10万円を越える振込をしたい時には窓口に行きましょう。
窓口の営業時間は
- 多くのゆうちょ銀行で9:00~16:00
- 一部大型のゆうちょ銀行では9:00~18:00
となっています。詳しくはこちらで調べてみるといいでしょう。
必要なものは、
- 電信振替請求書(ゆうちょ銀行にあります)
- 通帳とお届け印
- 振込みする金額+手数料(口座にそれだけの残高があるか。なければ足りない分を”口座に入金”して下さい)
電信振替請求書の書き方の例です。参考にしてください。
必要な情報は振込相手の
- ゆうちょ銀行口座の記号・番号
- 名前
- フリガナ(カタカナです)
依頼人(あなたの事です)の
- 名前(振込相手が整理番号などを書き足してほしいと言われたときは整理番号なども必要)
- 電話番号(固定電話・携帯電話どちらでも可)
- 郵便番号・住所
です。
更に10万円を越える振込の場合には、「取引時確認」の時に、
- 本人確認書類の提示
- 職業
- 振込の目的
を聞かれますので、本人確認書類が必要です。
本人確認書類に関してはこちらを参考にしてください
後は窓口に行き、窓口の人の言う通りに手続きを行ってください。
振込手数料は(2023年3月現在)
一回につき(振込金額の制限なし) |
---|
146円 |
となっています。
ATMの場合
ATMでの操作がある程度分かる方、振込金額が10万円未満の方はATMでの振込がおすすめです。振込手数料が安いのが最大のメリットですね。
振込手数料(2023年3月現在)
100円
但し、ゆうちょダイレクトまたはゆうちょ通帳アプリ利用の場合は以下の料金になります。
月5回まで(振込金額10万円未満) | 月6回以上から |
---|---|
無料 | 100円 |
但し、ATMでは10万円を越える金額の振込はできません。ご注意ください。
必要なものは
- あなたのゆうちょ銀行の口座の通帳かキャッシュカード
- 暗証番号
- 振込みする金額+手数料(口座にそれだけの残高があるか。なければ足りない分を”口座に入金”して下さい)
必要な情報は振込相手の
- ゆうちょ銀行口座の記号・番号
- 名前
依頼人(あなたの事です)の
- 名前(振込相手が整理番号などを書き足してほしいと言われたときは整理番号なども必要)
- 電話番号(固定電話・携帯電話どちらでも可)
です。
詳しいATMの操作方法はこちらの記事をご覧ください。
⇒ゆうちょ銀行からの振込をATMでしよう!基本から操作方法まで全特集
また、暗証番号を忘れた、間違えた事で、通帳・キャッシュカードでATMが使えなくなった場合は、こちらの記事をご覧ください。
⇒ゆうちょ銀行のATM暗証番号を忘れた!手続き方法その他を徹底解説
ゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行へ「払込取扱票」を使った振込の方法
これが、ゆうちょ銀行の最大の”売り”とも言われる振込方法です。「払込取扱票」という、ゆうちょ銀行の振込用紙を使って振込をします。
- 同人誌販売サークル通販
- テレビショッピング
等が、この振込方法を使っています。
特徴は、「ゆうちょ口座払いの他に、現金払いができる」事ですね。ゆうちょ銀行に口座を持っていなくても、振込ができます。
他の金融機関の振込用紙との決定的な違いは「通信欄」という、自由にものを書く欄がある事。
ここに、
- 通販の場合は欲しい商品名や商品番号
- ファンクラブの場合は応援するタレント名
- 必要に応じて住所・名前・電話番号
を書き込みます。
そして、この振込方法の最大の注意点が、「通信欄に何かしら書き込んだときは、必ず“通常払込み(振込)”で振り込む事」なんです。
電信払込み(振込)という方法もあるんですが、電信払込みを使った場合、「通信欄の内容が相手に伝わらない」ので、振込相手が、
「誰が何の目的で振り込んできたんだ?」
と悩んでしまいます。
「払込取扱票」を使った振込方法については、こちらの記事で詳しく説明しています。ご覧ください。
⇒ゆうちょ銀行で払込取扱票で振込をしよう!窓口とATMでの方法を解説
ちなみに、手数料は、
- ゆうちょ銀行に口座を持っていて、その通帳やカードで支払うか?
- または現金で支払うか?
上記の2通りから、さらに2通りの方法、
- 窓口で支払うか
- ATMで支払うか
が選べます。
合計4通り選べるという事ですね。
その4通りの手数料を書いていますのでどうぞご覧ください。
通帳・カード扱いの場合
窓口の場合(2023年3月現在)
払込金額5万円未満 | 払込金額5万円以上 |
---|---|
203円 | 417円 |
ATMの場合(2023年3月現在)
払込金額5万円未満 | 払込金額5万円以上 |
---|---|
152円 | 366円 |
現金扱いの場合
窓口の場合(2023年3月現在)
払込金額5万円未満 | 払込金額5万円以上 |
---|---|
313円 | 527円 |
ATMの場合(2023年3月現在)
払込金額5万円未満 | 払込金額5万円以上 |
---|---|
262円 | 476円 |
になります。
但し、赤インクで印刷された「払込取扱票」は手数料は無料です(振込相手が負担しています)。
今まで紹介してきた振込方法全部に当てはまる「注意する事」とは
それは、くれぐれも「間違いをしないようにしましょう」と言う事です。
ゆうちょ銀行口座→他の金融機関の口座へ振込む時に、
- 金融機関・口座種別・口座番号を間違えた
- 名前を間違えた
- フリガナを間違えた
ゆうちょ銀行口座→ゆうちょ銀行口座へ振り込む時に
- 振込相手のゆうちょ銀行口座の記号・番号を間違えた
- 名前を間違えた
- フリガナを間違えた
「払込取扱票を使った払込み(振込)」で振込した時に
- 振込相手のゆうちょ銀行口座の記号・番号を間違えた
- 名前を間違えた
- 通信欄に書き忘れたことがあった
- 電信払込をしてしまった(電信払込では通信欄の内容が伝わりません)
など、間違えたときには、振込を取り消す「組戻し」という手続きをするのですが、この手数料が648円(2018年2月現在)かかります。
更に、追い打ちをかけると「組戻しをしたからといって、振り込んだお金が100%戻ってくる保証はない」のです。
特にゆうちょ銀行→他の金融機関へ間違えて振り込んだ場合、
- 振込んだお金は戻って来ない
- 組戻し手数料もかかる
という恐ろしい事が、ゆうちょ銀行ホームぺ-ジに書いてあります。最悪ですね…orz なので、くれぐれも振込は間違えないようにしましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。ゆうちょ銀行での振込方法について、説明してきました。
最後に、豆知識として「ゆうちょ銀行に口座を持っている場合」の払込み(振込)方法について説明しておきましょう。
まず、この動画をご覧ください。
ATMでの払込み(振込)の場合、
- ゆうちょ銀行に口座があり
- 払い込むだけの充分な残高(商品代金・手数料)があれば
払込取扱票を入れるところまでは手順は一緒ですが、支払い方法で、「口座支払い」を選べます。
ATM画面で「現金」ボタンか、「通帳・カード」ボタンが出てくるので、「通帳・カード」ボタンを押せばいいのです。
口座支払いの一番いいところは、「受付時間が現金に比べて長い」と言う事です。
ATMの操作がある程度わかるなら、使ってみる価値はありますね。但し、ATMの受付時間は、本当にバラバラです。ゆうちょ銀行の公式ホームページでも、だいたいの時間しか載せていません。
また、払込み(振込)に慣れていないなら、窓口で教わりながら手続きを済ませた方が間違いないでしょう。
ATMでの払込み(振込)は、ある程度慣れてからですね。
その他にもゆうちょ銀行関連の記事を書いています。どうぞご覧ください。
⇒ゆうちょ銀行で払込取扱票で振込をしよう!窓口とATMでの方法を解説
⇒ゆうちょ銀行からの振込をATMでしよう!基本から操作方法まで全特集
⇒ゆうちょ銀行の通帳繰越に印鑑は必要?手続き方法などを詳しく解説
⇒ゆうちょ銀行のATM暗証番号を忘れた!手続き方法その他を徹底解説
コメント