自賠責保険とは?正式名称「自動車損害賠償責任保険」と言い、下にある
●自賠責保険を締結しなくてもよい自動車
・自衛隊の任務の遂行に必要な自動車
・日本国内にあるアメリカ合衆国軍隊の任務の遂行に必要な自動車
・日本国内にある国際連合軍隊の任務の遂行に必要な自動車
・道路以外の場所においてのみ運行の用に供する自動車(構内専用車)
・自賠責共済契約が締結されている自動車●自賠責保険を締結できない自動車
・農耕用小型特殊自動車(農耕トラクター、農業用薬剤散布車、刈取脱穀作業車、田植機等)引用元:富士火災ホームページ
以外の自動車、自動2輪車が走行する際、必ず加入しなければならない強制保険です。
(公道を走るか、走らないかの区別は、公道の定義が曖昧なので明言を避けます。また、構内専用車についても、構内で万が一死傷事故を起こした場合、救済手段がないので管理人は自賠責保険加入をお勧めします。)
もちろん、原付バイク(0㏄~125㏄)にも加入義務があります。
そして、強制保険なので、加入していないと道路交通法の処罰の対象になります(詳しい罰則は後で書きます)。
では、原付バイクが自賠責保険に入る方法を次の章から説明しましょう。
原付バイクの自賠責保険の入り方説明します
それでは、自賠責保険の入り方を説明するんですが、その前に覚えていてほしいのが、
自賠責保険に入る手続きをできる場所は沢山ありますが、自賠責保険自体は、損害保険会社で扱っているということです。
そして、損害保険会社がこれからあげる場所と提携して、自賠責保険契約を結ぶわけです。これからあげる場所はあくまで仲介役に過ぎません。
「損害保険会社の本支店、代理店」以外の場所で詳しい説明を求めても、「分かりません」といわれる場合がありますので注意してください。
では、こちらが原付バイクの自賠責保険に入る手続きのできる場所です。
- 損害保険会社の本支店、代理店
- バイクの販売店
- 損害保険会社のインターネットサイト(“原付 自賠責保険”で検索します)
- バイク部品販売店(南海部品・2りんかん・ナップスが確認済み)
- 郵便局
- コンビニエンスストア
このうち、郵便局、コンビニエンスストアは、原付(0~125cc)、軽2輪(126㏄~250㏄)に限定されています。ご注意下さい。
まず、一番簡単確実なのが「バイクの販売店」です。特にバイクを買った所ならベストですね。
バイクの購入時(もちろん原付含む。新車、中古車問わず)には、販売店の方で、自賠責保険加入済みの状態であなたにバイクを手渡すはずです。
バイクを手渡された時には、販売店の方と一緒に以下の2つを確認しましょう。
- 自賠責保険証の入っている場所(必ずバイクのどこかに保管するか運転時に携帯しておいてください)
- ナンバープレートに自賠責保険の有効期限の書かれたステッカーが貼られているか
それから、「標識交付証明書」の有無も忘れずに確認して下さい。
「標識交付証明書」には、ナンバー、車台番号、所有者の住所氏名等が書いてあります。原付の場合は市区町村で発行されます。
- 自賠責保険証
- 標識交付証明書
は自賠責保険の次回更新時に必要なものですので、無くさないよう大事に保管してください。
(バイクが盗難にあった等の理由で紛失してしまった場合の対処法は後で説明します)
そして更新時は販売店に行き「そろそろ自賠責保険切れそうなんですが~。」といえば、
- 親切な販売店なら、代わりに更新手続きをしてくれますし
- そうでない販売店でも、更新方法は教えてくれるはずです
他、
- 損害保険会社の本支店、代理店
- インターネット
- バイク部品販売店
- 郵便局
- コンビニエンスストア
に関しては、
- 自賠責保険更新時
- バイク販売店が扱っている保険会社とは違うところで加入したい
- 個人売買や友人知人親類縁者からバイクを譲ってもらった
という場合に考える場所ですね。
但し、あくまでも管理人の個人的見解ですが、
- 郵便局
- コンビニエンスストア
は、正直言ってお勧めしません。なぜなら、
郵便局員もコンビニエンスストアのアルバイトさんも「自賠責保険の加入手続きに関しては素人」だから。
手続きに余計な時間がかかり、郵便局窓口やコンビニエンスストアのレジに長蛇の列ができるのは目に見えています。冷や汗ものです。
特に、怖いのがコンビニエンスストアですね。某コンビニの店長をやっている知人から聞いた話ですが、
「コンビニ10年やってるけど、自賠責保険の加入手続きなんて1度もやったことがない。」
のだそうです。
店長レベルでコレです。レジのアルバイトさん達に手続きが果たしてできるのかどうか…。
「いざとなったらマニュアルがあるからそれ見てやるよ。」
とは言ってましたが、店長不在時でアルバイトさんがマニュアルの場所を知らなかった場合、どうなるのか。
- レジの操作方法が分からない
- 自賠責保険の有効期限を書いてあるステッカーのある場所をを知らない
あたりは十分考えられます。なので、管理人としてはお勧めできません。
自賠責保険に入っていない原付で公道を走行した場合の罰則とは?
原付とはいえ時速30㎞で人に当たれば、
- 相手を骨折させる
- または、それ以上の大けがを負わせる
可能性は充分にあります。自転車に比べればガタイもいいですし、自賠責保険加入は当然でしょう。
自賠責保険は強制保険ですので、未加入はもちろん罰則がありますし、自賠責保険期限切れでも、罰則があります。
ナンバーのついている自動車や251㏄以上の自動2輪の場合は、車検があるのでその時に自賠責保険の更新が行われますが、
250㏄以下のバイク(もちろん原付も含みます)の場合、車検がないので、「うっかり期限切れ」があり得るのです。
(どちらも未加入扱いになります。)
では、「自賠責保険未加入の原付で公道を走行し、それが発覚した場合」どうなるか、なんですが、
- 違反点数6点加点⇒一発免停です
- また、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます
参考までに、自賠責保険に加入していても、自賠責保険証を携帯していなかった場合、30万円以下の罰金が科せられます。
自賠責保険の補償範囲とは
基本的に人身傷害のみに対して支払われます。物損傷害に対しては支払われません。
補償限度額等、詳しくはこちらのサイトをご覧ください
自賠責保険未加入者に任意保険は十分な保険料を支払ってはくれない
「自分は任意保険入っているから自賠責保険未加入でも大丈夫!」と思っていませんか?
あり得るとすれば、原付の場合、本人もしくは“同居”(ここ重要。別居は不可です。)の家族の自動車の任意保険の「ファミリーバイク特約」に入っているという場合ですね。
でも、仮に「ファミリーバイク特約」に入っていたとしても、それだけでは不十分なんです。なぜなら、任意保険というのは、あくまで、
「自賠責保険で足りない損害額に対して追加補償をするにすぎないから」なんです。
分かりやすく言いますと、
事故で被害者を死なせてしまい、1億円の補償を被害者側から求められたとします。
その時、任意保険は、自賠責保険の被害者死亡限度補償額3,000万円を差し引いた、7,000万円しか補償しないと言うことです。
つまり、自賠責保険未加入の場合、3,000万円は自腹を切らなければいけないのです。
3,000万円、我々庶民が一括で払える金額ではないですよね。
また、国土交通省には、自賠責保険未加入で事故を起こした加害者に代わって、被害者に一時的に補償をする仕組みがありますが、
もちろん、被害者に補償した後、加害者に補償金額を請求してきます。もし加害者がその金額を支払えなかった場合、
国土交通省によって、加害者を被告とした裁判を起こされ、裁判所の判決に従い、家、土地、給料などの財産の差し押さえが行われます。
自賠責保険証を紛失!その時どうする
自賠責保険証はバイク運転時。常時携帯していなければならないものです。でも
- バイクを盗まれた!
- トランクスペースのないバイクに自賠責保険証を付けていて、どこかで落としたらしい…。
そんな場合どうするか。
盗難の場合は警察へ盗難届を出した後、自賠責保険に加入していた損害保険会社の営業所窓口へ以下のものを持って、再発行手続きに行きましょう。
- 印鑑
- 本人確認ができるもの
(運転免許証、健康保険証、社員証、印鑑証明書、パスポートなどのいずれか《マイナンバーカードはお勧めしません》)
自賠責保険加入、または更新手続きをした、
- バイクの販売店
- バイク部品販売店
- 郵便局
- コンビニエンスストア
では、再発行の手続きはできません。
また、損害保険会社の営業窓口は営業時間9:00~17:00まで、土日祝 年末年始休業というところが多いです。注意してください。
万が一「契約している損害保険会社がわからない」場合、入る手続きをした所で聞く事になります。
そんな場合を考えて、自賠責保険証をコピーしておくといいですね。
- コピーは家で保管
- 原本はバイクに保管もしくはバイク運転時に忘れず携帯
という感じで。
最後に
いかがでしたでしょうか。
- 自賠責保険の入り方
- 自賠責保険に入っていない原付で公道を走行した場合の罰則とは?
他、自賠責保険にまつわることを書いてきました。
本当は「原付(0~125㏄)」に絞って書くつもりだったんですが、車検がなく「うっかり失効」の怖さを考えると、
どうしても、車検のない「~250㏄」までの軽2輪の事も書かなくちゃいけないんですよね。
今日び、自転車でさえ保険に加入していないと怖くて乗れない時代です。
いつ誰もが事故の加害者になるかわかりません。もちろん管理人もです。
事故は被害者はもちろん加害者にも、消すことのできない大きな心の傷を負わせます。
- 自賠責保険は入って当然(罰則も嫌ですしね)
- そして、原付と言えども任意保険は忘れずに
ですね。
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