「新幹線で大きな荷物を持ち込むのに予約が必要になるらしい…」
「予約をしていなかった時には、手数料として1000円かかるらしい…」
テレビなど色々なメディアから、そんな話が飛び出し始めて、結構たちました。
- まだ、情報が錯綜(さくそう)している事
- 2019年11月現在で半年の猶予がある事
などから、詳しい情報がきちんと伝わっていないようです。
ですので、管理人、JR各社に直接問い合わせ、
- どのような予約をすればいいのか?
- 自由席、指定席と席の種類を選べるのか?
- 手数料の1,000円はどこで払えばいいのか
などを確認しました。それに関して3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
“大きな荷物の持ち込みの予約”が必要な場面とは?
大きな荷物の持ち込み予約とは、ざっくり言うと、
「指定席予約の荷物版」で、みどりの窓口やネットで予約と言う形になります。
それでは、次から
- 実施される日はいつから?
- 実施される新幹線はどれ?
- 予約が必要な荷物の種類はどれ?
- どのような予約の形になるのか?
- 予約していなかった場合の手数料1,000円はどこで払うのか?
- 「特大荷物」を置ける席の空きがなかった場合、どうすればいいのか?
- あなたが予約した席にすでに荷物が置かれていた場合、どうするか?
を、書いていきます。
実施される日はいつから?
2019年11月現在、分かっているのは、2020年5月中旬から実施と言う事です。詳しい日はまだ、JR各社とも発表していません。
実施される新幹線はどれ?
- 東海道新幹線
- 山陽新幹線
- 九州新幹線
の全列車です。
- 東北新幹線
- 上越新幹線
- 北陸新幹線
- 秋田新幹線
- 山形新幹線
- 北海道新幹線
では、実施されないことを確認しています。
ただし、2027年部分開業予定の「リニア中央新幹線」が開業した場合、また変わる可能性があります。
予約が必要な荷物の種類はどれ?
タテ×ヨコ×高さの3辺の合計が、160㎝以上、250㎝以内の「特大荷物」が予約の対象になります。
こちらの画像を参考にしてください。また取っ手はきちんと縮めてください。
- 3辺の合計が160㎝以内のものは予約の必要がありません(ただし1人2個まで)
- 3辺の合計が250㎝を越えるものは、そもそも持ち込みが不可です
(スキー、大型楽器、車いす、たたんだ自転車など、一部例外があります)
どのような予約の形になるのか?
- 特大荷物の置ける「特定の座席」を予覚する形になるので、指定席しか選べません。
- 予約ができるのは、指定席と同じく、乗車1か月前の午前10時からです。
(場所は、新幹線各号車の進行方向一番後ろの席になります。ただし今後、専用の荷物置き場が増設予定なので、変わる可能性はあります)
予約していなかった場合の手数料1,000円はどこで払うのか?
- 改札口を通る前なら、駅のきっぷ売り場で支払い
- 改札口を通った後なら、乗車した新幹線車内で、車掌さんに支払い
となります。改札口に人員を置ける駅では、なるべく改札口前で案内をするとの事です。
「特大荷物」を置ける席の空きがなかった場合、どうすればいいのか?
改札口を通る前なら、駅のきっぷ売り場へ問い合わせます。
その際、空きがなければ、「空きのある別列車を案内される」こともあるとの事です。
(追加料金は荷物の手数料1,000円のみ。席にかかる追加料金は必要ありません)
改札口を通った後なら、乗車して車掌さんに言えば、「その時々の判断で、案内してくれる」そうです。
(が、混雑している時はどうするのか?と言う疑問は残りますね…。)
あなたが予約した席にすでに荷物が置かれていた場合、どうするか?
これ、気になりますよね。
- 知らずにおかれている場合もあるでしょうし
- 知ってて置かれている場合もあるでしょう(“ごね得狙い”の人たちとかに…)
この場合も車掌さんに言えば対応してくれるそうですが…、混雑時は期待薄ですね。
それで、改めて書きますが、「指定席の場合と考え方は同じ」です。
JR各社へ問い合わせた結果の返信を載せます
前の章で、ざっと説明はしましたが、やはり「JR各社のきちんとした答えが欲しい」ですよね。
と言う事で、メールで問い合わせをしまして、いただきました回答を載せます。
JR東海(東海道新幹線)の回答を、代表して載せますが、
- JR西日本(山陽新幹線)
- JR九州(九州新幹線)
からも、同様の回答を頂いています。
JR東海(東海道新幹線)
いつもJR東海をご利用いただきありがとうございます。
この度はご意見をお寄せいただきありがとうございます。お問合せいただきました内容につきまして、ご回答申し上げます。弊社では、2020年5月中旬ご乗車分より、「3辺の合計が160cm超250cm以内」の「特大荷物」を車内に持ち込む場合は、「荷物スペース」とセットで発売する座席を事前にご予約いただくことといたしました。
事前予約なく特大荷物を車内に持ち込まれた場合のみ、持込手数料(1,000円)をいただくとともに、乗務員が指定する箇所に荷物をご収納いただきますが、事前予約をいただいた場合は持込手数料は発生いたしません。乗車後につきましては、車掌がご対応させていただきます。事前予約をせずに車内に特大荷物をお持ち込みいただいた際は、特大荷物置場付き座席に空席がある場合には、乗務員によりその座席をご案内いたします。これによることができかねる場合には、他のお客様のご迷惑とならずに収納できる場所を、その都度乗務員が指定させていただきます。
客室内最後部座席後方にある既設のスペースは、最後部座席をご予約のお客様で共有いただく特大荷物置場とさせていただきます。ご予約の無いお客様がご利用の場合には、乗務員にお知らせいただきますようお願い申し上げます。
今後ともご利用いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
東海旅客鉄道株式会社
JR東海から頂いたメールを引用
また、「特大荷物の事前予約を実施ません」との回答を頂いた、JR北海道からの回答も載せます。
JR北海道(北海道新幹線。マラソンと競歩が札幌開催になりましたので。)
いつもJR北海道をご愛顧いただいておりますことにお礼を申し上げます。
このたびお問い合わせをお寄せいただきました、北海道新幹線車内に持ち込まれる特大荷物の事前予約制についてですが、現在のところ導入の予定はございません。
また、新函館北斗駅から札幌駅までの在来線特急列車でも同様に予定はございませんので、ご報告申し上げます。
私どもの車内にお持ち込みいただける荷物は、新幹線、在来線ともに、無料手回り品として、3辺の最大の和が250cm以内のもので、重量が30㎏以内の荷物は2個までとしておりますので、このサイズに収まりますよう、お荷物のご準備をお願いいたします。
令和元年11月11日 JR北海道CS推進部JR北海道から頂いたメールより一部引用
なお、JR東日本(東北、上越、秋田、山形の各新幹線。北陸新幹線一部区間)は、電話での問い合わせ窓口しかありませんが、
「実施の予定はありません」
との回答を頂いております。
特に、”ひかり号”利用の場合は早めの予約をお勧めします
この「特大荷物の事前予約制」が実施される背景には、
「東京オリンピックを観戦に来る”訪日外国人”に向けての対応策」と言うものがあります。
それで、訪日外国人がJR鉄道線を使う際によく使われるのが、外国人が自国の旅行代理店で手に入れられる
「ジャパンレールパス」です。
ただし、乗れる新幹線に制限があり、「のぞみ号」と「みずほ号」には乗れません。乗れる新幹線は、
- ひかり号(東海道、山陽新幹線)
- こだま号(東海道、山陽新幹線)
- さくら号(山陽、九州新幹線)
- つばめ号(主に九州新幹線)
になります。それで、もっとも競争率が高くなる可能性があるのが「ひかり号」なわけです。
- ひかり号は本数が少ないし
- 京都などの人気観光スポットへ行ける新幹線だし
- 訪日外国人が「東京より北の新幹線沿線の観光スポット」に行くイメージがないし(日光くらい?)
- かといって「東京オリンピックを観戦しに来た訪日外国人が九州まで行く」事は考えにくいし
と言う事で、ひかり号が一番
- 特大荷物の事前予約枠の競争率が高く
- 知らずに「事前予約スペースに荷物を置かれる」確率が高く
- トラブルになる可能性も高い
ので、早めの予約がおススメです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
「大きな荷物が予約が必要なの?!」と言う事をテーマに、
- “大きな荷物の持ち込みの予約”が必要な場面とは?
- JR各社へ問い合わせた結果の返信を載せます
- 特に、”ひかり号”利用の場合は早めの予約をお勧めします
の3つの項目に分けて書いてきました。
東京オリンピックを観戦に来られる訪日外国人の方のためだとは言っても、オリンピック後も「特大荷物の事前予約制度」は続くのですから、
特にお盆、正月、ゴールデンウィークの帰省ラッシュの時は、席取り競争がより激しくなりそうな気もします…。
- 荷物を小分けにするとか(3辺160㎝以内に納めれば事前予約は不要ですので)
- 可能な限りコンパクトにまとめるとか(お子様連れには酷な話ですが…)
何かしらの対策は考えた方がよさそうですね。
JR各社さんにも、柔軟な運用をお願いしたいところです。
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