吹奏楽の為の練習方法! 曲を音を出さずにマスターするには

吹奏楽の楽器あるあるの言葉で、

「1日練習をさぼると、調子を取り戻すのに3日かかる。」

というものがあります。でも、

  • 社会人で趣味でやっている方や
  • 学生さんなど

楽器演奏を職業にしている方(ようするにプロ奏者)でもなければ、1日をまるまる楽器の練習になんか使えないですよね。

社会人の方は仕事が第一ですし、学生さんの場合は勉強が第一。

「1週間~数か月くらい練習もできなかったorz」という事は、めずらしくもなんでもないわけです。

とはいえ、「吹奏楽コンクールに出場する」というような目標があり、なのに”なかなか練習ができない”という方もいるでしょう。

この記事では、「楽器を吹かなくてもできる」そして「あらためて、曲や楽器と向き合う」ための練習方法を、4つの項目に分けて書いています。

どうぞご覧ください。

曲を聞きこむ事」は「演奏する事」よりも1億倍大事です

「曲を演奏できないときにやれること」と言えば、「曲を聞きこむ事」。

自宅で、楽器を思いっきり吹けるとか、思いっきり叩けるとかいう方は、本当に限られているでしょう。

  • 自宅が防音ではないとか
  • 楽器が手元にないとか
  • 家族に「うるさい!」と言われるとか

あたりが主な理由でしょう。なので、楽器を演奏できない間にできる事と言えば、「あなたが練習している曲の音源を聞きこむ事」なわけです。という事で、がっつり聞きこみましょう。

  • 吹奏楽コンクール課題曲
  • 吹奏楽コンクール自由曲
  • 演奏会の曲

という感じで。章タイトルの”1億倍”は、大げさでもなんでもなく、本当のことですから。

「え~…、聞いたって、楽器を実際に演奏しないと、体が言うこと聞かないんだよ~…。聞くだけじゃ無駄でしょ。」

とあなた、思っていますか? 分かります。管理人もトランペット吹きますし、吹奏楽もやりますしね。

でも、あえて言わせていただたいです。

「あなたの思うよりも、ずっとずっとじっくりと聞きこんでください。」

と。

どのくらい? →聞きこむことで「あなたが楽器を演奏するイメージをハッキリと思い出せる」まで。

その理由を次の章で説明します。

楽器は「あなたのイメージした”以上の音”」を絶対に出してはくれません

楽器演奏の場合、「ブランクをあけてカンが狂う」という原因は、”体の問題”よりも”イメージの問題”のほうが大きいんですね。

  • 学生さんの場合は、勉強、遊び等の情報
  • 社会人の場合は、仕事、遊び、家族の情報

が、じゃんじゃん脳みそに入ってくることで、「楽器を演奏するために必要な情報」が、脳みそから”ポロリポロリ”と落ちていっていってしまうんです。

でも、楽器を演奏するための情報を、脳みそから”ポロリポロリ”と落ちないようにする。つまり、

「その演奏のしかたをイメージし続ける努力」

を、毎日欠かさずやれば、数か月のブランクなら、カンを取り戻すのってそんなに難しくはないんです。

「うそだぁ~」と思うのなら、やってみてください。本当に何も考えず「音源を聞きこむだけ」でいいです。

ヘタに「ここ、できるかなぁ…」とか考えながら聞くと、雑念が入り、今までせっかく積み上げてきた「楽器の吹き方の情報」が、ポロリポロリと落ちていきますので。

さらに、「もし、あなたの手元に楽譜があるなら」、おすすめしたい練習方法を次の章で書きます。

楽譜を目の前にして歌いこむ!王道かつ正道の方法です

あなたが今、「楽器が演奏できる状態ではない」ならば、音源をヒマがあれば聞き込み、さらに楽譜が手元にあるならば、楽譜を見ながら歌ってみましょう。

ここでも、多分、「楽譜読むのが苦手なんです…」と、思っている方は多いでしょう。なので、

楽譜の縦の線(リズム=4分音符とか16分音符など)は、音源を聞きこめばある程度はつかめる。

という事で、ここではスルーします。

ここでは、楽譜の横の線(ドレミファソラシド~の事)を、徹底的にやりこみましょう。

やり方はシンプル、楽譜に出てくる音を1つ1つ、ロングトーン(長く伸ばす)で歌います。

注意する点はただ1つ。「実際に出す音の高さに可能な限り合わせて歌う」です。もちろん、

  • チューバ、バリトンサックスなどの低音楽器担当の女子
  • トランペット、クラリネットなどの高音楽器担当の男子

の場合は、あなたの歌える範囲の高さで、オクターブ上げるとか下げるとかしても全然OKです。

歌のテクニックの上手いヘタは考えなくていいです。音程を取ることを第一に考えてください。

ただ、歌うとなると、”きちんとした音程で歌う”ことが、とても難しい…。

「歌うこと自体が恥ずかしい…」は、もちろんあるでしょうし、何かの楽器で基準の音を出してもらわないと、音が取れない方がほとんどでしょう。

…さて、どうするか?

という事で、その解決方法を次の章で紹介します。

基準の音を取るのにおすすめの楽器は昔からピアノです

音を取るのに昔からおススメされてきたものは、ズバリ、

  • ピアノ
  • ギター

の2つですが、”吹奏楽をやる方で、ギターが弾ける方”と言うのはかなり少数でしょう。という事で、この章では「ピアノで基準の音を取る方法」を書いていきます。

あなたの家にピアノがない場合は、電子ピアノでももちろんOKですし、今はスマホでも、ピアノアプリがダウンロードできます。

(スマホアプリをダウンロードするときは、課金アプリじゃないことを十分確かめてください)

また、吹奏楽の楽器の場合、移調楽器と言って”各楽器のドの音が、ピアノのドの音と合わない事”が多いです。

なので、楽器別に「鍵盤のここがドの音になります」というものを図解しますので、参考にしてください。

B(ドイツ読み ベー)管、B♭(英語読み ビーフラット)管

クラリネット、トランペット、ソプラノサックス、テナーサックス、チューバなど。

Es(ドイツ読み エス)管、E♭(英語読み イーフラット)管

アルトサックス、バリトンサックス、Esクラリネットなど。

F(ドイツ読み エフ)管、F(英語読み エフ)管

ホルンなど。

C(ドイツ読み ツェー)管、C(英語読み シー)管

フルート、ピッコロ、オーボエ、トロンボーン(B管だが、楽譜はinCで書かれているので)など。

楽器をもって練習ができるようになったらこの練習をしましょう

さて、楽器をもって練習できるようになったら何をするか?なんですが、

これは、シンプルに楽譜に出てくる音を1つ1つ、ロングトーン(長く伸ばす)をします。今度は歌ではなく楽器でやります。

目的は2つ、

  1. 歌ってイメージトレーニングしていた事の確認
  2. ブランク分をていねいに取り戻す

です。

いきなり曲を「パラララ」ッと吹いたり、「タタタタ」ッとたたいたりして、万が一うまくいかなかった場合、

「え…、なんでうまくいかないんだろう。」

という感情があなたの中に生まれてしまい、どんどん調子が悪くなります。

一音一音ていねいにロングトーンをすることで、徐々に調子を取り戻せますし、さらにフレーズをていねいに吹く習慣もつきます。

そして、その結果、「完成度の高い1曲を完成させる」ことができます。

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最後に

いかがでしたでしょうか。

吹奏楽で、楽器を吹けないときにできる練習をテーマに、

  • 曲を聞きこむ事」は「演奏する事」よりも1億倍大事です
  • 楽器は「あなたのイメージした”以上の音”」を絶対に出してはくれません
  • 楽譜を目の前にして歌いこむ!王道かつ正道の方法です
  • 基準の音を取るのにおすすめの楽器は昔からピアノです

の4つのテーマに分けて書いてきました。

本当は、ブランクが空きやすい状態になることを予想して、あらかじめ、あなたに合った楽器選びがされていればさらにいいのです。

(楽器があっていないとやはり、より一層の練習が必要になるので…)

が、これはプロ、またはセミプロ級の詳しい人があなたを見て選ばないと、難しいところではあります。

それでも、

  • あなたが演奏する曲を聞きこむ
  • 楽譜を見ながら一音一音ロングトーンで歌う
  • 楽譜を見ながら一音一音ロングトーンで楽器を演奏する

これをきちんとやれば、かなり「ブランクを感じさせない演奏」ができるはずです。

試してみてください。

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