車椅子マークの意味は?その他いろんな障害の表示を徹底解説!

・公共施設や民間施設の車いすマークの優先スペースに車を停めている人。

・電車の車内で優先席に座っている人。

外見から見るに、健康そうに見えると正直「イラッ!」とする時がありますよね。

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「お~い、そこは障害者用駐車スペースだぞ…。」
「健康なくせに優先席に座りやがって…。」

一言声をかけてやりたくなります。でもちょっと待ってください。その人は本当に健康なんでしょうか・・?

見た目にはわからない障害を持っている人がいる

お気持ちは分かるのですが、

  • 優先スペースに車を停めている見た目健康そうな人
  • 優先席に座っている見た目健康そうな人
  • 障害者トイレを使っている見た目健康そうな人

を、責める前に、きちんと話を聞いてみると、体の内部に障害を持っている場合があるんです。

  • 優先席に座っている人の持ち物にこんなマークはついてませんか?
  • 優先スペースに車を停めている人にこんなマークはついてませんか?

下に紹介しました。また、街中で見かける障害者に配慮したマークも紹介していきます。参考にしてください。

街中で見かける障害者に関係するマーク

車椅子のマーク(障害者のための国際シンボルマーク)

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障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すための世界共通のシンボルマーク。

公共施設や商業施設の駐車場でよく見かけますが、駐車場のためのマークではなく、障害者が利用できる施設であるという事を示しているマークなんですね。

車いすをモチーフに書かれているように見えるので、車いすの方限定のように思われますが、その他の身体、精神障害者にも配慮された場所です。

但し、誰が使えて、誰が使えないのかを明確に定めたガイドラインのようなものはなく(管轄省庁である国交省がガイドラインを出していない)、駐車場の管理者に基準をゆだねられているのが現実で、非常に分かりにくくなっています。

参考までに、佐賀県が「パーキングパーミット(パーミットとは許す、許可するという意味)」というものを定めていて、

  1. 身体に障害がある方で歩行が困難な方(駐車禁止除外者標章の対象者を準用)
  2. 高齢者で歩行困難な方(要介護1以上)
  3. 難病等で歩行困難な方(特定疾患医療受給者証交付対象者)
  4. 知的障害がある方で歩行が困難な方(療育手帳の等級がAの方)
  5. 一時的に歩行困難な方(けが人、妊産婦)

これが一応の基準になるでしょう。

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ヘルプマーク

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ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している人、また内部障害や難病の人、そして妊娠初期の人で、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている人がつけているものです。

デザインは赤地に上から白抜きの十字とハートのマーク入り。裏側にはメモ欄があり、障がいなどが書いてあります。

マークの著作権を東京都が所有し、無料配布場所も限られているため、東京の一部でしか見られず、定着していないのが欠点です。

もし、このマークをつけている人を見つけたら、優先席を譲るなど、配慮したいものです。

身体障害者標識

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肢体不自由であることを理由に免許に条件を付けられている人が運転する車に表示するマーク。マークの表示は義務ではなく、努力義務となっています。

マーク自体はホームセンターやカーショップで手に入りますね。

危険防止のためやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車に幅寄せや、割り込みをした場合、道路交通法の規定により罰せられます。

聴覚障害者標識

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聴覚障害を理由に免許に条件を付けられている方が運転する車に表示するマーク。努力義務である身体障害者標識と違い、マークの表示は義務となっています。

また、ワイドミラーの設置も合わせて義務となっていますね。

2008年(平成20年)6月1日の道路交通法改正により導入されましたが、管理人はこのマークの表示された車を2016年5月現在、1台しか見たことがありません。

尚、マーク自体は一般に販売されているのですが、管理人の近くのホームセンターやカー用品店では置いてなかったです。

楽天市場で、手に入るようです。ご覧になって下さい。

聴覚障害者マークの検索ページはこちら

盲人のための国際シンボルマーク

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世界盲人連合で1984年に制定された盲人のための世界共通のマークです。視覚障害者の安全やバリアフリーを考えられた建物、設備、機器などに付けられています。信号機や国際点字郵便物、書籍などで見かけるマークです。

ほじょ犬マーク

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身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の同伴啓発のためのマークです。以前から、補助犬を受け入れる公共施設や交通機関、デパート、ホテル、レストランなどの民間施設ありましたが、このマークが平成14年5月に施行され、より分かりやすくなりました。

私の家の近くのスーパーでも見かけましたが、赤系の色でした、色は複数あるようです。

オストメイトマーク

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人工肛門、人工膀胱をつけている人(オストメイト)のための設備がある事を示しています。オストメイト対応トイレやトイレへの案内表示についています。

人工肛門、人工膀胱をつけている人は、外見からでは分かりにくく、障害者用トイレに入っていると、誤解され、一般の人から冷たい視線を浴びることがあります。

それを防止するマークといっていいでしょう。

ハートプラスマーク

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「身体内部に障害がある人」を表しています。代表的なのは心臓。ペースメーカーをつけていて、携帯電話を近づけないで欲しいというものがあります。

その他、呼吸機能、じん臓、膀胱、直腸、小腸、肝臓、免疫機能といった外見から分かりにくい障害を持っていて、

  • 電車の優先席に座りたい
  • 障害者専用の駐車スペースに車を停めたい

といったことを希望している場合があります。それを示すためのマークです。

最後に

いかがでしたでしょうか。

車椅子のマークを中心に、いろいろな障害を抱えている人や妊婦さんのためのマーク、外で見かける障害者に配慮したマークについて書かせていただきました。

障害者の方はまだ話せば理解してもらえるでしょうが、問題は妊婦さんですね。まだおなかのふくらみも目立たない初期の妊婦さんは、ともすれば誤解されてしまうわけです。

  • 障害を持った人の自己アピール
  • 周りの健常者のマークへの理解

両方が成り立つことで、お互いの人間関係がスムーズに行く。そう思います。

見た目障害を持ってなさそうな人が、障害者スペースを使っていたり、優先座席を使っていたりすると、「イラッ!」とする気持ちは分かります。でも、そこを1クッション置いて

「この人は体の内部に障害を持っているんではなかろうか?」

と考えてみることも、時に必要かと思います。健常者の立場から言えば、障害者の方にはもっとアピールしてほしいというのが本音ですが、障害者の方も自分の障害を認めたくないという思いもあるかもしれませんね。

その辺はお互い分かり合いたいところです。

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