2019年の東京モーターショーで展示が決まり、2019年中の発売がささやかれている、
「グランエース」
トヨタが送り出す、高級ミニバンですね。
- 「ボディが大きすぎる。」
- 「日本の道路で走らせるのは現実的じゃない。」
- 「メルセデスVクラスの方がいい。」
- 「アルファードやヴェルファイアで十分!」
とか、色々言われているようですが、内装(特にリアシート)を見たとき、
- 「いや~、この車のリアシートに乗ってみたいな~。」とか
- 「VIP感あるよな~。お金があったらほしいな~。」とか
管理人は、素直に思ってしまったんですね。
なので、管理人と同じ考えの方もいるんじゃないかと思いまして、「普通免許で運転できるのかな?」と。さらに言えば、
「2017年3月12日以降に発行された”一番縛りのキツイ普通免許”でも運転できるのかな?」
と調べてみました。その結果を3つの項目に分けて書いています。
どうぞご覧ください。
グランエースは普通免許で”条件付き”で運転できます
まず結論から言いますと、
「グランエース」は普通免許で運転できます。一番縛りのキツイ「2017年3月12日以降に取得した普通免許」でもです。
ただし!「2017年3月12日以降に取得した普通免許」で運転する時には、いくつか条件があります。
- 白いナンバープレートであること
- 大幅な改造をしている車でないこと
の2点。分けて説明しましょう。
白いナンバープレートであること
白ナンバー=自家用自動車であることです。緑ナンバー=事業用自動車の場合は、別に「二種免許」が必要になります。
特に”ホテルなどの送迎目的で使う場合”に注意することですね。
大幅な改造をしている車でないこと
ここでいう「大幅な改造をしている車でないこと」とは、”陸運局での構造変更申請が必要になるほどの改造をしている車”の事を言います。
一番危ないのは「キャンピングカーに改造したもの」ですかね。
他、
- エアロパーツをつけ変えるとか(車幅が広がるとキビシイ)
- サスペンションの変更をするとか(車重が増すとキビシイ)
- シートそのものを交換するとか(同じく車重が増すとキビシイ)
はギリギリ。
- ホイールを変えるとか
- ライト類を変えるとか
- シート類の表面貼り換え
- 内装の貼り換え
は、200系ハイエースの部品を扱っているメーカーやショップで、グランエースのパーツを準備している所のパーツなら大丈夫かと思われます。
(もちろん、「法律に触れないパーツ」という事が大前提です)
ここで「2017年3月12日以降に取得した普通免許で運転できる車」の条件を振り返ります。
- 車両総重量3.5トン未満
- 最大積載量2トン未満
- 乗車定員10人以下
ですね。グランエースの「ワゴン(3ナンバーの乗用車)」ならば、これはすべてクリアできるはずです。
その根拠は次の章で書きます。
参考までに「2017年3月11日までに取得した普通免許」の場合は、
- 車両総重量5トン未満
- 最大積載量3トン未満
- 乗車定員10人以下
なので、キャンピングカーにでも改造しない限りは、ほぼ運転可能です。
グランエースのおおよその緒元を割り出してみました
今のところ、ネットなどを調べてみると、グランエースワゴンに関しては、
- 全長
- 全幅
- 全高
- 乗車人員
に関しては、おおよその情報が出ていますね。そして「普通免許で乗れるのか?」の答えを知るために必要な、
- 車両総重量
- 最大積載量
の情報が出ていません。なので、現行200系ハイエースの一番大きなグレード
- ワゴンのグランドキャビン
- バンのDXスーパーロング
を引き合いに出して、推定してみましょう。下の表をご覧ください。
ハイエースワゴングランドキャビン | ハイエースバンDXスーパーロング | グランエース | |
---|---|---|---|
全長 | 5,380mm | 5,380mm | 5,300mm(ハイエース比で80㎜短い) |
全幅 | 1,880mm | 1,880mm | 1970mm(ハイエース比で90㎜広い) |
全高 | 2,285mm | 2,285mm | 1990mm(ハイエース比で295㎜低い) |
乗車人員 | 10人 | 最大8名 | 最大8名 |
車量総重量 | 2,700㎏ | 3,145㎏ | 2019年10月現在不明 |
最大積載量 | 乗用車なので表示なし | 最大1,000㎏ | 乗用車なので表示なし |
最大積載量は全く問題なし(最大で1,000㎏=1トンなので、普通免許の条件の”2トン未満”にはかすりもしません)。
車両総重量がハイエースのDXスーパーロングで3,145㎏(3.145トン)なので、これが、唯一引っかかる事ではあります(3.5トン未満)。
(車量総重量とは、車検証で定められている”乗車定員と最大積載量を足した数字”です。1人で空荷で運転していても、車両総重量は変わりません)
「ボディが幅広い+エンジンの種類によっては、車量総重量が3.5トンを越えるんじゃないの…。」と言う心配。
これに関しての管理人の考えを次の章で書きます。
フルモデルチェンジ後の”ハイエースバン”の動向が心配です
グランエースの”ワゴン”は車量総重量が発表されても、普通免許で(2017年3月12日以降に取得したものでも)運転できるでしょう。
幅が広いとはいえ、ハイエースの一番大きいワゴン”グランドキャビン”の車両総重量が2,700㎏(2.7トン)ですので、
2017年3月12日以降の普通免許の運転条件である、「車両総重量3.5トン未満」まで799㎏、余裕があります。
なので、ハイブリッド+4輪駆動モデルでも出ない限りは大丈夫じゃないかと思われます。
このグランエース、2019年現在、一応”ハイエースの後継車”のような言われ方はしていますが、
現行の200系ハイエース(特にバン)は、グランエース発売後も販売を続けるようです。
ですが…、
「ハイエースはハイエースで、2022年あたりにフルモデルチェンジをするんじゃないか。」
そんな情報がぼちぼち出回っています。
で、フルモデルチェンジ後のハイエースは、グランエースのように「ボンネットが前に出るデザイン」になる可能性が大です。
- ボンネットが前に出るボディデザインにして
- 最大積載量を現行の200系ハイエースと同じにするとなると
「幅を増やすか?長さを増やすか?」のどちらかを選ばなくてはならなくなります。となると、
「現行のDXスーパーロングに当たるグレードは2017年3月12日以降に普通免許を取った人は運転できなくなる?」
と言う可能性はありえます。そして、場合によっては”準中型免許”が必要になるかも。と言う時もあるかもしれません。
準中型免許に関してはこちらの記事を参考にしてください。
準中型免許で乗れる車とは?トラックを運転する時持っておきたい資格
とはいえ、現行のハイエースDXスーパーロングと言うのは「1ナンバー」をつけた、かなり大型のバンですし、
ハイエースを発売しているのは、日本一の自動車会社「トヨタ自動車」です。
当然、何らかの工夫をして、「4ナンバー」の枠に収まる(日本の道路事情に合った)、
- それなりに荷物が積めて
- 2017年3月12日以降にとった普通免許でも運転できる
バンを出してくるでしょう。でないと、ハイエースの売り上げがガタ落ちするのは目に見えていますから。
とはいえ、「日産バネット」のような感じになると、仕事(特に建設業)でつかえるか、疑問ですよね。
幅は現状維持できても、全長がのびるのは避けられないかと思います。
それと、ハイエースのライバル車である「日産キャラバン」が、どう出てくるかも注目したいところですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
トヨタの高級ミニバン「グランエース」は普通免許で運転できるか?と言うことをテーマに、
- グランエースは普通免許で”条件付き”で運転できます
- グランエースのおおよその緒元を割り出してみました
- フルモデルチェンジ後の”ハイエースバン”の動向が心配です
の3つの項目に分けて書いてきました。
管理人の個人的な感想にはなりますが、
- グランエースは送迎用が主な用途にあるので、運転手を雇って後席でくつろぐ”トヨタのセンチュリー”的なポジション
- アルファードやヴェルファイアは、運転手も楽しめるので、”トヨタのクラウン”的なポジション
とは思えます。ただし、値段的には、グランエースが結構安いので(予想価格500~650万)、アルファードやヴェルファイアの上級グレードとさほど差がないんですよね。
カスタムすれば結構イイ感じになりそうですし、乗り心地よさそうですし(クラウンと同じFRなので)、
大きな車が走りやすい地域なら、意外と自家用車としてアリなんじゃないかなと思い、この記事を書きました。
発売されたら試乗してみたいですね。もちろん広い道でになりますが(汗)。
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