「うつ病」
この病名、あなたも聞いたことはあるかと思います。
でも、自分がかかったとか、身近にうつ病になったという人がいないと、ピンとこないのではないでしょうか。
私、うつ病にかかっていて、現在はだいぶ良くなってきましたが、ピークの時はかなり、きつい思いをした覚えがあります。
うつ病ってどんな病気
うつ病の症状というと、一般には、
- 気分が沈む
- 何をやっても楽しくない、趣味にも興味をなくした。
- 人と会いたくない
- 本を読めなくなる(字が頭に入ってこない)
- ベッド(布団)からトイレの時以外起き上がれない。
- 急に悲しくなり、涙が出てくる。等
また、重症化すると、自分はこの世に必要とされてないという思い(単に気のせいなんですが)から、自殺願望が出てきて、下手すると、本当に自殺してしまいます。
ただし、これは一般に言われている「うつ病」の症状。こうなったらもう完全にうつ病です。
うつ病の疑いのある人が、なかなか心療内科に行けない理由
ところがこのプロセスで心療内科に、まっすぐに行く人は意外に少ない…。
もともとうつ病って自分では気が付かず、周りの人に指摘されて、心療内科に行く人も多いです。
また、内科医や、外科医に行ったが症状が改善されず、かかった医師から心療内科にかかるようすすめられるケースの方が多いんです。
かかった医師が「うつ」の初期症状「仮面うつ」の可能性を考えたんですね。
それで、今回、書かせていただくのは、「仮面うつ」についてです。
仮面うつとは
うつには、精神的な症状が現れる前に、身体的な症状が現れる場合があります。
この段階で症状に気が付き、心療内科に行ければ、かなり早い段階でうつ病の症状を抑えることはできます。
(完全に治すのは難しいですが、症状は抑えられます。)
先ほども説明しましたが、「仮面うつ」とはうつ病の初期症状。一見するとうつ病とは関係のないところに症状が現れます。
どこかというと、頭ではなく”体”。身体症状として現れるんですね。
代表的なものは次の三つ。
- 体のだるさ
- 右背中の張るような痛み
- 早朝覚醒
早朝覚醒とは、たとえば、朝7時に起きれば十分に仕事に間に合うのに、毎日、朝4時ころ目が覚めてしまい、そこからもう一度寝付くことができないという症状です。
これは本当に朝4時という方が多いのが不思議です。
これらの症状は、内科や、外科の症状だと思うことも多く、
また、特にこれらの症状は、中高年の方の場合、疲れのせいとか、加齢によるものということでかたづけがちなのが特徴なのでやっかいです。
- 外科医に何度見てもらっても治らない背中痛
- 内科医に何度見てもらっても治らない体のだるさ
- 早起きしてしまうが、朝の爽やかさを味わえない。
この3つ自覚したら、早めに心療内科を受診することをお勧めします。背中の痛みや体のだるさは脳が原因のものなので、外科医や内科医の治療、また、服用される薬は効きません。
私の時も3件目の内科医のお医者さんにその旨話して、
「心療内科に行った方がいいかもしれません。」
といわれ、やっと行ったくらいですから。
そして、心療内科でもらった薬を服用し始めると、
- 背中の痛み
- 体のだるさ
- 早朝覚醒
が、徐々に改善されましたから。
(もっとも、その後調子にのって、バリバリ仕事をしてしまい今度はさらに重症のうつ病になってしまうのですが…。)
疑いがあったら心療内科へ
- 世間で一般的に言われている「うつ病」の症状とは 相当進行した状態の症状である。
- うつ病には必ず初期症状があり「仮面うつ病」と呼ばれる。
- 仮面うつ病とは、一見うつとは関係のない箇所の、 身体症状が特徴である。
うつは重症化してしまうと、本当に起きることができなくなり、体も動かなくなり、仕事に差し障り始めると、休職、
下手すると退職に追い込まれます。
そうなる前に背中痛や、体のだるさ、早朝覚醒の症状が現れた「仮面うつ」の段階で心療内科を受診しましょう。
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