今年ももうじき七夕がやってきます。七夕飾りの準備はできましたか? お子様が願いを書いた短冊はもちろん、
- 紙衣(かみこ)
- 吹き流し
- 巾着
- 網飾り
- 千羽鶴
- くずかご
等もありますね。
7月6日までに七夕飾りを準備して、7月7日に飾って、
「きれいだね~♪」
と愛でた後、問題なのは七夕が終わった後ですよね。七夕飾りを”どう処分”するか…。
紙と笹なので、可燃ごみに出すというのが真っ先に思いつく方法ですが、
神様にまつわるものをそんな粗末に扱っていいのか? 何より子供たちや家族みんなで一生懸命作ったものを”ゴミ”として出すというのは、ちょっと気が引けますよね。
そこで、調査してみました。七夕が終わった後の七夕飾りの処分方法。神様にまつわるものなので、神社にも聞いてみました。そうすると意外な答えが返ってきましたので、シェアさせていただきます。
宮城県限定の処分方法
七夕飾りの処分方法について、真っ先にとっていただきたい行動は、最寄りの神社に電話をして、処分方法を聞いてみるということ。タウンページに載っていますし、ホームページを出しているところもありますので、電話番号は簡単に見つかります。神社によっては、
「ゴミとして出すしかありませんね…」とか
「白い紙(飾りを清める、浄化するという意味があります)に包んで可燃ごみとして出してください」と
言われるかもしれません。ところが、管理人の住んでいる場所は宮城県、仙台七夕で有名な場所です。何か所か電話したんですが、宮城の神社に電話をすると意外な答えが返ってきます。
「どんと祭に出してください。」
どんと祭とは毎年1月14日に開かれる、正月飾りを神社でお焚き上げするお祭りの事。調べてみましたが、他地方でも一部実施している神社はあるようですが、基本は宮城県限定のお祭りです。神事にまつわるものなら何でも受け付けるということなので、七夕飾りもどんと祭にもってきてくれれば、お焚き上げしてくれるとのこと。
これなら、七夕飾りを神様にささげることになるし、炊かれた火は「御神火」といって、当たると、家内安全、無病息災などのご利益もあるので、引け目なく七夕飾りを出すことができます。
七夕飾りの処分方法
もちろん宮城県以外でもどんと祭を実施している神社なら受け入れてくれるはずです。その他にも神社さんに聞いてみたところ、一部、どんと祭でなくてもお焚き上げを受け付けてくれる神社があるとのこと。
最寄りの神社いくつかに電話を入れてみるといいかもしれません。可燃ごみとして出すのは、早急かと思われます。お焚き上げは有料になるところもありますが、神様にまつわる事ですし、ゴミとして出すよりはましですよね。
七夕飾り、地方によっては可能な処分方法
都市部ではさすがに無理ですが、地方なら、燃やして処分するというのもアリですね。
田舎の広い庭のある家ならば、笹は無理にしても、七夕飾り位は燃やしてもいいんじゃないでしょうか。一軒のお宅で飾る七夕飾りの量なんて、たかが知れてますもんね。もちろん、田舎でも、問題があるというのなら、最寄りの神社に電話です。
七夕飾りをお焚き揚げする有名神社
仙台大崎八幡宮(宮城県)「仙台七夕」で有名な宮城県の大きな神社です。もちろんどんと祭(大崎八幡宮では松焚祭と呼ばれます。1月14日開催)もやっていて、そこで七夕飾りのお焚き上げもやってもらえますが、大崎八幡宮のすごいところは、有料になりますが、その日まで七夕飾りを奉納してもらえるということ。
さすが仙台七夕のおひざ元、本格的ですね~♪
詳しくは大崎八幡宮 七夕短冊奉納申込みについてをご覧ください。
小郡市・媛社(ひめこそ)神社(福岡県)地元では七夕神社=たなばたさんと呼ばれており、文字通り折り紙付きの七夕神社です。こちらでも奉納、お焚き上げをやっているとのこと、要問合せです。
仙台七夕の仙台市が取り組んでいる七夕を捨てない試み
仙台市が毎年仙台七夕で使われた”笹”をリサイクルして紙にするという試みを始めたようです。笹の茎をパルプ化して、紙に加工しようという試みです。
あれだけの大掛かりな七夕まつり、祭りが終わった後
- 飾りはどうするの?
- あんな大きな笹、どう処分するの?
の疑問に答えた形ですね。笹から作られた紙は短冊や名刺に生まれ変わるようです。
最後に
七夕は飾るところまではロマンチック。でも飾り終えた時には「どう処分するか?」という現実が待っている。せっかくのロマンチックなお祭りなのだから、できることならば、飾り終えた後もロマンチックにしたいですよね。
- どんと祭
- お焚き上げ
なら、ロマンチックに七夕を終われるし、何より七夕飾りの燃えた灰が天に昇っていく様を見ていると、本当に願いがかないそうで、その光景はお子さんにもぜひ見せたいものですよね。
「七夕にも夢のあるエンディングを。」
そう願ってこの記事を締めさせていただきます。