会議の直前やお子さんとのお勉強タイムなど、「マーカーが見当たらない!」という瞬間は意外と多いですよね。そんなときでも大丈夫。身近なペンの中には、ホワイトボードに書けて消せるものもあります。この記事では、今すぐ使える代用品や消し方のコツを、初めての方にもわかりやすくご紹介します。
ホワイトボードマーカーがないとき、まず確認したいこと
ホワイトボードの種類をチェック
ホワイトボードといっても、ガラス製・スチール製・アクリル製など種類はさまざまです。最近は木目調や半透明タイプなどもあり、表面のコーティングによってインクの乗り方が変わることもあります。ガラスボードはインクがはじきやすく、スチール製はマグネットが使える反面、凹凸があるとインクがかすれることも。アクリル製は軽くて扱いやすいですが、強い溶剤に弱いため掃除の際に注意が必要です。まずはお手持ちのボードがどのタイプなのか、素材をチェックしておくと安心です。
また、メーカーによって表面加工が異なることもあります。光沢が強いタイプならインクが滑らかに広がりますが、マット加工だとやや発色が落ち着きます。用途に合わせてペンを選ぶヒントにもなります。
代用品を選ぶときの3つのチェックポイント
- 水性か油性か ─ 水性のほうが消しやすく、にじみにくいです。特にアルコール系インクは乾く前なら簡単に拭き取れます。
- インクが定着しすぎないか ─ 長く放置すると跡が残ることがあります。試し書きをしてから本番に使うと安心です。
- 発色やにじみ具合 ─ 明るい色なら見やすく、にじみにくいです。黒や赤など濃い色はコントラストがはっきりしますが、ボードの光沢で反射して見えにくくなる場合もあります。
ホワイトボードマーカーの仕組みを簡単に知っておこう
水性・油性・アルコール系インクの違い
ホワイトボードマーカーは、インクがボードの表面に“のる”だけで、しみ込まない構造です。インクの中には揮発性の溶剤や樹脂成分が含まれており、これが表面に薄い膜を作ることで書いた線がくっきりと見えます。水性やアルコール系のインクは、乾く前ならティッシュや布で簡単に拭き取れることができます。特にアルコール系は揮発が早いため、短時間で乾いて消えやすい特徴があります。一方で油性ペンは定着力が強く、時間が経つとしっかりと貼り付くように残ってしまいます。そのため、もし油性ペンを使う場合は書いた直後に素早く拭くことが大切です。
また、湿度や温度によっても乾きやすさや消しやすさが変わります。乾燥した季節は揮発が早く、拭くタイミングを逃すと跡が残りやすくなります。逆に湿度が高い日にはインクが乾きにくく、にじみやすいこともあります。使用する環境にも気を配ることで、よりきれいな状態を保つことができます。
さらに、ボードの材質によってインクの反応も異なります。コーティングが滑らかなタイプはインクが表面に留まりやすく、マットな質感のボードは少し吸着しやすい傾向があります。インクの種類とボードの特性を理解しておくと、トラブルを防ぎやすくなります。
どのペンが使いやすい?比較表でチェック
ペン名 | 入手場所 | 発色 | 消しやすさ | 跡残り | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
サラサクリップ | コンビニ | ○ | ◎ | 少 | 水性で扱いやすい |
マッキー | 文房具店・100均 | ◎ | △(すぐ拭けばOK) | 中 | 緊急時のみ |
ダイソー極細水性 | 100均 | ○ | ◎ | 少 | 手軽・低価格 |
ポスカ | コンビニ・文具店 | ◎ | △ | 中 | 発色重視派に |
ガラス用マーカー | 雑貨店 | ◎ | ○ | 少 | ガラスボード向け |
代用品として使えるおすすめペン5選
1. ゼブラ サラサクリップ(コンビニで入手可・水性)
サラサは発色がよく、にじみにくいのが特徴です。コンビニでも手に入りやすく、乾く前ならティッシュでサッと消せます。カラー展開が豊富で、黒・青・赤以外にもパステルカラーやメタリック系などがあり、用途によって使い分けができます。筆記感がなめらかで、手帳などにもよく使われる定番ペン。ペン先が細めなので細かい文字も書きやすく、ボードの端など狭いスペースでメモするときにも便利です。緊急時の代用だけでなく、カラー表示や装飾用としても役立ちます。
2. マッキー(油性だが書いてすぐなら消せる)
書いてすぐに拭けば意外と消せるマッキー。油性ですが、表面が滑らかなホワイトボードなら乾く前に拭くことで跡を残さずに済みます。発色が濃く、遠くからでも見やすいため、短時間の打ち合わせや一時的なメモにおすすめです。長時間放置すると定着して落ちにくくなるため、必ず作業後は早めに消すようにしましょう。キャップを外したままだと乾燥しやすいため、使い終わったらしっかり閉めておくとインクの持ちも良くなります。
3. ダイソーの極細水性ペン(100均で手軽に)
お手頃価格で、書きやすさも◎。100円ショップで手に入りやすく、色も豊富なので分類や装飾にも使えます。細い線が書けるため、スケジュールボードやチェックリストなど、狭いスペースでの利用にも最適です。水性インクなので乾く前ならきれいに拭き取れ、後片づけも簡単。インクの出が安定しており、にじみにくいのもポイントです。頻繁に使わない人でも、1本持っておくと便利なコスパ抜群の代用品です。
4. ポスカ(発色抜群・やや工夫が必要)
カラフルで見やすいポスカは、黒いボードや透明ボードなどでもしっかり発色します。特に子どものお絵描きやPOP作成など、視覚的に目立たせたい場面で活躍します。乾くと少し落ちにくくなりますが、湿らせた布やアルコールシートで軽くこすればきれいに取れます。文字や線が太めに出るため、大きく書きたいときにおすすめ。色の重ね塗りも可能なので、カラフルな装飾をしたい方にもぴったりです。
5. ガラス用マーカー(ガラスボードに最適)
ガラス素材のボードを使っている方におすすめ。発色がきれいで、専用設計なので安心して使えます。インクが透明素材にもくっきりと浮かび上がるので、オフィスの会議室やカフェ風のインテリアにもマッチ。水拭きだけでも簡単に落ち、繰り返し使用できます。蛍光タイプや白色インクもあり、黒やカラーボードでも見やすいのが魅力です。特に透明ガラスのボードには最も相性がよく、デザイン性と機能性を両立できます。
【おまけ】緊急時の裏ワザ|水性サインペンや蛍光ペンも使える?
「本当に何もない!」というときは、水性サインペンや蛍光ペンでも代用できます。蛍光ペンは色が淡くて見やすく、短時間のメモや一時的な印づけに使うのに便利です。特にピンクやオレンジなどの明るい色は、後で消すときに跡が残りにくい傾向があります。ただし、濃い色や油性タイプは跡が残りやすいので、使う前に必ず目立たない場所で試してみるのが大切です。ボードの素材によってはインクが染みこむこともあるため、素材を確認してから書くと安心です。
また、水性サインペンはインクがさらっとしており、滑らかな書き心地が特徴です。乾く前にティッシュで軽く拭けばきれいに消えることが多いですが、乾くと少し残ることがあります。蛍光ペンはインク量が多いので、強く押し付けるとにじみやすいため、軽い筆圧で使うと良いでしょう。緊急時でも落ち着いて、少しの工夫で代用できます。
さらに、もし周囲にペンが全く見当たらない場合は、アイライナーや眉ペンシルなど、化粧品を代用する方法もあります。水性タイプならすぐに消せることが多いので、家庭やオフィスで試してみる価値があります。
実際に使ってみた!発色と消しやすさを比較
発色と書き心地の違い
サラサはなめらかで均一な線が描け、ポスカは明るく目立ちやすい印象です。ダイソーのペンも軽いタッチで書けてストレスがありません。蛍光ペンは発色がやわらかく、ラインの太さも自由に調整できるため、強調表示に向いています。サラサは繊細な線を描くのに適しており、細かい文字や図を描くときに使いやすいです。ポスカは線がしっかりしていて、離れた場所からも見やすいので会議やプレゼンにも活躍します。蛍光ペンは視覚的に明るい印象を与え、文字を囲んだり目立たせたりすると効果的です。さらに、筆圧の強弱によって濃淡をつけることもできるため、強調表現や装飾に適しています。書き味のなめらかさでは水性ペンが一歩リードしており、油性タイプはやや抵抗がありますが、太くはっきりとした線を引くことができます。使うシーンに合わせて、ペンごとの特長を活かすとより効果的です。
消しやすさ・インク残りの少なさ
アルコール系インクを含むペンほど消しやすい傾向があります。マッキーなど油性ペンは、乾く前に素早く拭くのがポイントです。蛍光ペンやサインペンも乾く前に消すときれいに落ちますが、乾いた後はアルコールシートで軽く拭くとより確実に消せます。消しやすさはボードの材質によっても変わり、ガラス製やスチール製は比較的跡が残りにくい一方で、アクリルやプラスチック系はやや色素が残りやすいです。汚れが気になる場合は、専用クリーナーや柔らかい布で軽く円を描くように拭くと良いでしょう。また、長期間書きっぱなしにしておくと、どのペンでも薄い影のような跡が残ることがあります。定期的に全体を拭く習慣をつけておくと、清潔で見やすい状態を維持できます。
やってはいけない代用ペンの使い方
油性ペンを放置しない
油性ペンを長時間放置すると、インクが定着して落とせなくなります。書いたらすぐ拭くことを意識しましょう。乾いてしまうと表面に薄い膜を作り、普通のクリーナーでは取れにくくなります。その場合はアルコールシートや除光液を使うと少しずつ落ちますが、完全には消えないこともあります。特に高温多湿の環境ではインクの粘着性が増し、さらに落ちにくくなるため、できるだけ早めの対応が大切です。オフィスや教室など共有スペースでは、油性ペンをホワイトボードのそばに置かないなど、誤使用を防ぐ工夫も役立ちます。
強い摩擦はNG
メラミンスポンジでゴシゴシこすると、表面のコーティングがはがれて白く濁ることがあります。やさしく拭くのがコツです。力を入れてこすると、細かなキズがついてインクが残りやすくなったり、光の反射で見づらくなったりします。もし汚れがしつこい場合は、柔らかい布にクリーナーを少量含ませて円を描くように優しく拭くときれいになります。日常的に優しい拭き方を心がけることで、ボードを長持ちさせ、見た目も美しく保てます。
消すのがラクになる!おすすめクリーナー&掃除グッズ
アルコールシート
インク汚れを落とすのに便利。サッと拭くだけでスッキリします。特に油性ペンを誤って使ってしまったときや、古いインクが乾いてしまったときにも活躍します。1枚ずつ取り出して使えるため、オフィスの引き出しやご家庭のデスクに常備しておくと安心です。使用後はアルコールの揮発でボードがサラッと仕上がるので、すぐに次の作業に取りかかれます。強くこすらず、軽い力で円を描くように拭くのがきれいに仕上げるコツです。
除光液タイプのリムーバー
どうしても落ちない跡には除光液タイプも効果的。ただし、塗装面には使わないよう注意が必要です。コットンや柔らかい布に少量を含ませてから軽く拭き取ると、頑固な汚れも落ちやすくなります。長期間使われたボードや、インクを放置して固まってしまった箇所にも効果的です。ただし、ツヤ消し加工やコーティングが薄いボードでは表面を傷める可能性があるため、必ず目立たない場所でテストしてから使いましょう。使った後は必ず水拭きをして、除光液の成分を残さないようにします。
100均で買える掃除グッズ
ダイソーやセリアの「ホワイトボード用クリーナー」はコスパがよく、1本あると安心です。スプレータイプなら広範囲を手早く掃除でき、ペーパータイプはピンポイントの汚れ落としに最適です。替えのクロスやミニボトルも販売されているので、持ち歩きやすく外出先でも使えます。特に、定期的なメンテナンスをすることでボードの表面が滑らかに保たれ、インクの乗りも良くなります。100均グッズを組み合わせて使うと、見た目も機能も長持ちします。
今すぐ買える!おすすめホワイトボードマーカー
やっぱり専用のマーカーは安心です。急いでいるときでも、コンビニや100均で入手できます。専用品はインクがボード表面に適した成分で作られており、消しやすく発色も安定しています。長時間書いたままでも跡が残りにくく、日常的に使う方やオフィスでの使用にも最適です。また、ペン先の太さや形状も選べるため、用途や好みに合わせた使い分けができます。細字タイプはスケジュールやメモ向き、太字タイプはプレゼンや授業など見やすさ重視のシーンにぴったりです。
コンビニで買える定番マーカー
PilotやZebraなど、書きやすく消しやすいタイプがそろっています。特にPilotの「ボードマスター」はカートリッジ式で経済的に使える人気モデルです。Zebraのマーカーは乾きが早く、濃い色でもムラになりにくいのが特徴です。セブンイレブンやファミリーマートなど主要コンビニでは文具コーナーに常備されていることが多く、急な会議やプレゼンの前でもすぐに手に入ります。小型店舗でも取り扱いがあるので、出先でマーカーが切れても安心です。
ネットで人気のホワイトボードマーカー
Amazonや楽天では、発色が良く長持ちするタイプが人気。レビューを参考に選んでみましょう。例えば、PILOTの「ボードマスター中字タイプ」は書き味がなめらかで乾きにくく、コスパの良さも評価されています。Pentelや三菱鉛筆など国内メーカー製も多く、カラーバリエーションや詰め替え対応モデルなど、自分の使い方に合わせて選べます。さらに、ネット限定の大容量タイプや補充インク付きセットもあり、まとめ買いすると経済的です。口コミでは「にじみにくい」「キャップがしっかり閉まる」など実際の使用感がわかる意見も多く、購入前の参考になります。
代用品を使うときの注意点とメンテナンス方法
素材に合わないインクは避ける
木製やアクリル素材はインクがしみ込みやすいので注意。ガラス・スチール系なら安心です。特にアクリルボードは静電気を帯びやすく、ホコリやインクの粒子が付きやすい傾向があります。これを放置すると、薄い汚れの膜ができてしまい発色が悪くなることも。木製やコルク製など、表面に細かな凹凸がある素材では、ペンの種類を問わずインクが奥まで入り込みやすいので、使用は避けたほうが無難です。もしどうしても使う場合は、マスキングテープを貼ってその上に書くなど、直接インクを触れさせない工夫が有効です。
拭き取りに便利な道具
ティッシュや柔らかい布、アルコールシートを常備しておくと安心。すぐに拭ける環境をつくりましょう。使い捨てタイプのティッシュは手軽ですが、乾拭きだけだと細かい跡が残ることもあります。柔らかいマイクロファイバークロスなら繊維が細かく、ボード表面を傷つけずにきれいに拭き取れます。アルコールシートは油分や皮脂汚れも落とせるため、手で触れることが多い部分には特に効果的です。汚れがひどいときは2段階で掃除(アルコール拭き→乾拭き)を行うと、ツヤを保ちながら清潔な状態を維持できます。
定期的なメンテナンス
週に1度ほどアルコールシートで全体を拭くだけでも、ボードのツヤを保てます。頻繁に使う場合は、週に2〜3回軽く拭き取ると、インクの蓄積を防ぎやすくなります。また、1か月に一度は全面を丁寧に掃除し、端やフレーム部分のホコリも取り除くと見た目がすっきりします。メンテナンスの際は、強くこすらずやさしく拭くのがポイント。表面のコーティングを傷つけないように注意し、定期的にお手入れすることでボードの寿命も延びます。
まとめ|代用品を知っていればマーカー切れも怖くない
急なマーカー切れでも、身近なペンで代用できます。素材との相性を意識し、乾く前に拭くことがポイントです。普段から掃除道具をそろえておくと、いつでも気持ちよく使えます。さらに、ペンの種類やボードの素材を少し知っておくだけで、トラブルを防ぐことができます。特にアルコールシートや柔らかい布を常備しておけば、思い立ったときにすぐ掃除ができ、清潔な状態を維持できます。
また、代用品を使うことで「意外とこれでも書けるんだ」と新しい発見があるかもしれません。お気に入りのペンを見つけておくと、急なトラブルのときも落ち着いて対応できます。定期的にボード全体をお手入れして、長く使えるよう心がけましょう。