普通自動車免許で125ccバイクに乗れる?!実際のところを解説




2018年1月現在、普通自動車免許を取得すると50㏄までのバイクに乗れる原付免許が「付帯」してきます。

(付帯=自動的に付いてくること)

この「付帯する免許」を50㏄までではなく、125㏄まで枠を広げようというのが、現在まことしやかに流れている噂。



画像 フリー画像集「足成」より


では、この噂、本当の事なのか? またその根拠は? 等について解説していきます。

どうぞご覧ください。





普通自動車免許に125㏄までのバイクに乗れる免許が”付帯”してくると言う噂に対しての真相


まず、結論を言ってしまうと、

「近い将来、普通自動車免許に125㏄までのバイクに乗れる免許が“付帯する”かもしれないという動きはありません。

これに関しては、まず実現しないでしょう。


実際のところは、

「近い将来、普通自動車免許保持者で、更に125㏄までのバイクに乗れる免許を取ることを希望する人に対し、現行より取りやすくする動きがある。

というのが真相です。


もっと簡単に言うと、

普通自動車免許とった!→これで125㏄までのバイクにも乗れるぞ!

ではなく

普通自動車免許とった!
→ついでだから125㏄まで乗れるバイクの免許も欲しいな~。
→えっ!近い将来、普通自動車免許を持ってると、125㏄まで乗れるバイクの免許が「今より取りやすくなる」かも知れないの?!

ということです。


「50㏄までのバイクに乗れるのと、125㏄までのバイクに乗れるのと、どう違うの?」

という話に関しては後述します。


まずは、そういう話なんだと言う事を覚えておいてください。




なぜ、普通自動車免許に125㏄まで乗れるバイク免許が付帯するという噂が流れたのか?


前の章で、

「普通自動車免許に125㏄までのバイクに乗れる免許が”付帯”してくると言う噂に対しての真相」

について書きました。


この章では、

「なぜ、普通自動車免許に125㏄までのバイクに乗れる免許が”付帯”してくると言う噂が流れてしまったのか?」

という事について書いていきます。


結論を言ってしまうと“伝言ゲームの原理”です。

伝言ゲームって、何人も伝言していくと、だんだん元の伝言内容と、微妙に変わってきますよね。それが起こったのです。


色々調べてみましたが、

  • だいぶ前から、2輪車業界で、「普通自動車免許所持者に対し、125㏄までのバイク免許を取りやすくする」ための、陳情・署名活動が行われていた。
  • 一般社団法人日本自動車工業会が、「普通自動車免許所持者に対し、125㏄までのバイク免許を取りやすくするために、教習時間を短縮するよう」関係省庁に働きかけていた。

そんな動きがあり、その動きに国としての見解と捉えられたのが、

2016年9月、経済産業省の自動車課、川野大志課長(当時)が、神戸市で開かれたBIKE LOVE FORUMでの、

簡単ではないかもしれないが、排気量125ccの免許取得を今までより簡単にするという取り組みにチャレンジしてみたい。

という発言で、そこから、

「普通自動車免許所持者に対し、125㏄までのバイク免許を取りやすくする。」

という動きだったのが、いろんな人から伝言されるうちに、いつの間にか、

「普通自動車免許に125㏄のバイクまで乗れる免許が”付帯する”」

と、伝わってしまったようです。




~125㏄まで乗れる免許を持つことのメリットとは


125㏄まで乗れる免許を持つことのメリットを説明する前に、50㏄までのバイクのデメリットを説明しましょう。

その前に、道路運送車両法では

  • ~50㏄までのバイクを「原付1種」、更に一般的には「原付」
  • 51㏄~125㏄までのバイクを「原付2種」

と呼んでいます。こちらの方が一般的には通りがいいので、今後はこの名称で呼びます。


原付バイクには

  • 法定速度30㎞
  • 片側3車線道路での二段階右折義務
  • 一人乗り

などの法的縛りがあり不便だというのがあります。そして、これは不確定情報ではありますが、

原付バイクは、今、絶滅の危機にある。と言われています。


実際2輪車メーカーの間では

「今後バイクの規制が厳しくなるかもしれない。原付バイクを作るには、技術的にもコスト的にも、現行の規制で精いっぱい」

という話もあるとか。これは、2輪車メーカーが

「今後、原付バイクの新車は発売できなくなる」

と言っているようなものだと解釈できますよね。


2輪車メーカーのこのような声もあります。詳しくはこちらをご覧ください。

スズキ会長、国内二輪「125ccが小排気量バイクの限界になるのではないか」


その為にも「原付2種」バイクの免許を取りやすい環境を作ることが必要とされているのです。

参考までに、原付2種バイクには下の様なメリットがあります。

  • 法定速度が車と同じ60㎞
  • 2段階右折の必要なし(というか禁止)
  • 2人乗り可(但し免許取得から1年以上たってからでないとダメです)

高速道路は乗れませんが、街乗りの足として考えれば「原付バイク」よりも格段に便利です。

軽自動車税も原付バイクとさほど変わりません。


原付バイクの軽自動車税(2018年1月現在)
原付1種(~50cc) 原付2種(51cc~90cc) 原付2種(91cc~125cc)
2,000円 2,000円 2,400円

但し、問題が一つ。都市部において特に大きな課題なのですが、「2輪車用駐車場不足」が深刻なんです。

せっかく便利な足を持っても、駐車違反でしょっちゅう取り締まられた日には、やってられないですよね。


この問題に関しては、東京都、やっと本腰を入れ始めたようです。詳しくはこちらをご覧ください。

バイク駐車場整備「加速度的に進めていく」—小池百合子東京都知事




原付2種バイクに乗るために必要な免許とは?


原付2種バイクに乗るために必要な免許とは、

  • 普通二輪小型限定免許または
  • 普通二輪小型AT限定免許

です。近い将来、普通自動車免許所持者が取得する際優遇されるのは、普通二輪小型AT限定免許だけのようです。

普通二輪小型限定免許(クラッチ操作を必要とする原付2種バイクに乗れる免許)は、現行のまま据え置かれる可能性が高いです。


では、普通二輪小型”AT”限定免許の「AT」とは、なんですが、

四輪車の場合は、automatic transmission(オートマチックトランスミッション)の略で、自動変速機を指しますが、二輪車の場合は、

「クラッチ操作を必要としない変速機全般」を指します。例えば、

  • 51㏄以上の排気量のホンダスーパーカブ
  • カワサキKSR110(絶版車。但し一部にクラッチ操作を必要とする仕様に改造されているものもあるため要確認)

は、変速操作は手動ですが、クラッチ操作がないため、普通二輪小型AT限定免許で乗ることができます。


もちろん、スクーターも乗ることができます。




普通自動車免許所持者が普通二輪小型AT限定免許を取得する際に優遇される内容とは


まず、現行制度で普通二輪小型AT限定免許を取得する場合なんですが、最短3日間かかります。

(卒業検定、免許センターへ免許を書き換えに行く日程は含まず)

これを、最短2日間にしようというのが、その内容です。


参考までに、普通二輪小型AT限定免許を取得するまでの最短教習時間数を載せておきます。

学科教習 技能教習 1日に受けられる時間数の上限
1時間 8時間 学科教習無制限 技能教習3時間まで

現行制度で最短3日間かかる理由が、「1日に受けられる技能教習の上限が3時間まで」なのが分かっていただけるでしょうか。

最短で行くと

  • 1日目技能教習3時間
  • 2日目技能教習3時間+学科教習1時間(管理人の記憶から1日目は学科教習を受けていない気がします)
  • 3日目技能教習2時間

という具合ですね


これを最短2日間に短縮する場合

  • 技能教習の時間数を減らすのか
  • 1日に受けられる技能教習の上限を増やすのか

に関してはまだ不明です。




気になる実施時期はどうなっている?


これは、2018年現在未定です。管理人の個人的見解としては「当分はない」と思っています。


そもそも、普通自動車免許で原付2種バイクに乗れるかもしれない、という噂が起こるもとになったのが、この発言。

簡単ではないかもしれないが、排気量125ccの免許取得を今までより簡単にするという取り組みにチャレンジしてみたい

2016年9月、経済産業省の自動車課、川野大志課長(当時)が、神戸市で開かれたBIKE LOVE FORUMにて発言

この発言から「普通自動車免許に~125㏄まで乗れるバイクの免許が付帯するかもしれない」という噂が流れ始めたのですが、

この発言をよ~く読んでみると、重要なポイントが2つ分かりますよね。

  • 「排気量125ccの免許取得を今までより簡単にする」とは言っているが、「普通自動車免許に付帯させる」とは一言も言っていない。
  • この発言の主が「経済産業省の方」だと言う事。

道路交通に関することなのですから、直接の管轄官庁である「警察庁」がどう考えているのか?が重要なのですが、少なくとも2017年の段階では、警察庁は公式な見解を一切発表していません。




こういうことに関しては、関係省庁のすり合わせが必須のはずで、2017年現在、その様子が我々一般国民には全く伝わってきていないのです。

但し、警察庁も全く動いてはいないというわけではなさそうです。

詳しくはこちらをご覧ください。

125ccバイク免許…負担軽減に向け、警察庁が調査研究始める

125ccバイク免許…シミュレーター導入を警察庁が促進、負担軽減の結論出る前に


ちなみに管理人、経済産業省、警察庁にメールで問い合わせてみましたが、予想通り「返答無し」。

と言う事からも、管理人が「実施は当分ない」と言うのが分かっていただけると思います。


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最後に


いかがでしたでしょうか。

  • 普通自動車免許に~125㏄までのバイクに乗れる免許が”付帯”してくると言う噂に対しての真相
  • ~125㏄までのバイクに乗るために必要な免許とは?
  • 気になる実施時期はどうなっている?
  • ~125㏄まで乗れる免許を持つことのメリットとは

について書いてきました。

実は、管理人、ちょっと前に起こった「125㏄スクーターブーム」の時に、「普通二輪小型AT限定免許」を取っています。

その模様はこちらをご覧ください

原付2種AT免許の教習所の費用は?どんな教習を受けるの?

ちなみに教習日数は、管理人の田舎ではだれも2輪免許なんて取らないので、予約がスムーズに取れ、最短日数で取りました。


そして、スクーターも買いました。が、東北の場合

  • 道路が凍るので、1年の半分は乗れない
  • バッテリー代が高い(2年で交換、22,000円也orz)
  • 10月~4月位までは寒くて乗るのが嫌になる
  • 渋滞がないので、車でも全くストレスなく走れる

という理由で、車しか使わなくなり、手放してしまいました(汗)


でも、車って購入費用や維持費が高いですよね。管理人の田舎では車が必需品なので仕方なく乗っていますが、本音は

「原付2種バイクで用が足りるのなら、車なんか持ちたくない」のです。


関東以南の太平洋側であれば気候も温暖なので、十分足として使えますもんね。

実際管理人も東京在住時代は、真冬でも原付バイク乗ってましたし、当時は2018年の今ほど、駐車禁止の取り締まりも厳しくなかったですしね。

(実際、駐車禁止で取り締まられたことは一度もないです)


今、都市部の教習所では「教習予約がいっぱいで取得に時間がかかる」んだそうですね。

それを考えると「小型二輪AT限定免許」を取りに行くのに、2の足を踏んでしまう理由もわかります。


が、規制緩和を待っているよりは、今、「小型二輪AT限定免許」を取りに行った方が早いです。

参考になれば幸いです。

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