普通免許で運転できるトラックは何トンまで?人により違う理由を検証




普通免許で乗れるトラックって「何トンまで」なんでしょう。


管理人がこの話に興味を持ったきっかけは、管理人の友人の子供が自宅を出て、ワンルームで一人暮らしするということで、引っ越しをすると聞いたからです。その友人が


「荷物も大した量ないし、安く上げたいから、引っ越し業者に頼まないで2トントラック借りて、家族で引っ越し手伝おうと思ってるんだ。帰りは疲れてるから、息子に運転させるかな♪


と言っていたのです。「息子に運転させる」という部分にひっかかりました。運転技術の未熟さも心配ですが、その息子さんが持ってる“普通免許”で2トントラックに乗れるのかと。


そこで、後日、”普通免許”を持っている、管理人の友人、知人から話を聞いてみたのです。

「俺、今4トン(トラック)乗ってるよ。慣れるのに苦労したね。」(某牛丼チェーン食材配送業Aさん50歳)

「俺は、保冷設備付き2トン乗ってる。でも、中型免許じゃないとダメだって会社から言われて取ったよ。」(コンビニ配送業Bさん24歳)

「僕は、この前引っ越しの時にレンタカーで2トン借りましたよ。普通免許で。」(大学生Cさん20歳)

「え…、普通免許で2トン借りた人がいるんですか?僕、レンタカー屋で普通免許見せたら断られましたよ。」(管理人の友人の子供18歳)

あれれ…、どうしたんでしょう? 同じ普通免許で、乗れるトラックの種類がずいぶん違ってますね。

  • 4トン乗れてるなんて言う人がいる一方で
  • 2トン乗るために中型免許をとったなんて人がいる
  • かといって2トンを普通免許で乗れてる人もいる
この違いはなんなんでしょう? 次の章から検証していきたいと思います。


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普通免許で乗れるトラックの大きさは、普通免許を取得した時期によって違う


さて、ここで冒頭で出てきた違いについてお話しましょう。

なぜ同じ普通免許で乗れるトラックがここまで違うのか?


それは普通免許を取得した時期が違うからなんです。


ここ10年くらいの間で、普通免許で乗れる車の区分が少しずつ変わっていて、その結果、免許を取った時点で乗れるトラックに違いが出てきています。

チェックすべき免許取得期間は…

  • 平成19年(2007年)6月1日まで
  • 平成19年(2007年)6月2日から平成29年(2017年)3月11日まで
  • 平成29年3月12日以降

この3つ。それぞれどの様なトラックに乗れるのかを解説していきます。一緒に見ていきましょう。




免許を取得した時期別 乗れるトラックの大きさ一覧


平成19年(2007年)6月1日までに普通免許を取得


乗れるトラックは
最大積載量 車両総重量 乗車定員
5トン未満 8トン未満 10人以下
です。
  
車両総重量が8トン未満という制限がありますので、乗れるトラックの目安はだいたい4トン車になります。

最大積載量5トンになると、車両総重量が8トンを越えますね。

某牛丼チェーン食材配送業Aさんの“50歳”という年齢を考えても、平成19年6月1日までに普通免許を取得したと思われます。


この普通免許は、別名「中型8トン限定免許」と呼ばれています。見分ける方法は、免許証の条件等の欄に


中型車は中型車(8t)に限る


と書いてあります。確認してみてください。




平成19年(2007年)6月2日から平成29年(2017年)3月11日までに普通免許を取得


乗れるトラックは
最大積載量 車両総重量 乗車定員
3トン未満 5トン未満 10人以下
です。


車両総重量が5トン未満という制限があるので、乗れるトラックの目安はだいたい2トン車です。冒頭で例に挙げた、

  • コンビニ配送業Bさん24歳
  • 大学生Cさん20歳
があてはまりますね。この免許は、別名「準中型5トン限定免許」と呼ばれています。見分ける方法は、免許証の条件等の欄に


準中型車は準中型(5t)に限る


と、書いてあります。




ですが、ここで疑問が湧いてきます。

  • コンビニ配送業Bさん24歳
  • 大学生Cさん20歳
共に、乗っている車は2トン車。なのに、コンビニ配送業Bさん24歳は


「でも、中型免許じゃないとダメだって会社から言われて取ったよ。」


と言っています。なぜ、コンビニ配送業Bさん24歳は中型免許が必要だったのでしょうか?


答えは「恐らく、保冷設備を積んでいるせいで、車両総重量が5トンを越えてしまっていた。からでしょう。

特に貨物室付きの2トントラックは、車両総重量4.8トン位で作られているものが多いので、少しでもオプションを足すと車両総重量が5トンを越えます。


コンビニ配送業Bさん24歳が2トン車を運転していたころには、まだ”準中型限定解除”がなく、

車両総重量5トン以上の車に乗るには”中型免許”を取得しなければなりませんでした。


ちなみに、平成29年(2017年)3月11日以前の中型免許とは
最大積載量 車両総重量 乗車定員
3トン以上6.5トン未満 5トン以上11トン未満 11人以上29人以下
のトラックに乗れるというものです。

最大積載量5トンをちょっと越えたくらいの2トン車に乗るのには、オーバースペックすぎる免許ですよね。


更に、中型免許は

  • 取得可能年齢20歳以上
  • 免許保持歴2年以上
という縛りがあり、もちろん教習時間数や教習費用も多くかかりました。




平成29年3月12日、免許制度が改正になり、

  • 準中型限定解除というカテゴリー
が新設されました。


準中型限定解除とは、準中型5トン限定免許の限定解除をすることにより、準中型免許と同じ
最大積載量 車両総重量 乗車定員
4.5トン未満 7.5トン未満 10人以下
トラックに乗れるというものです。もちろん、中型免許よりも、教習時間数、教習費用とも少なくなっています。


今後、車両総重量5トン以上の2トン車に乗るには、準中型限定解除でも充分になりました。


準中型限定解除に関して、詳しくはこちらの記事に書いてありますのでご覧ください。

準中型免許限定解除!教習費用 時間 罰則など気になる事教えます


対して、大学生Cさん20歳がレンタカーで借りた2トントラックは「オプションのないトラックで、車両総重量が5トン未満だった。」のです。

車検証を見て「最大積載量」「車両総重量」の確認は必要ですが、基本的に、オプションのついていない2トントラックは車両総重量5トン以内に収まります。


そうだ!1つだけ見逃せないことがありました。「車輪の駆動方式が2WD(2輪駆動)か4WD(4輪駆動)か」です。

4WD(4輪駆動)の2トントラックは、車両総重量5トンを越える場合があります。4WD(4輪駆動)の2トントラックを借りる場合は車検証で「車両総重量」を充分確認しましょう。




平成29年3月12日以降に普通免許を取得(普通自動車免許)


最後に「レンタカー屋」で2トントラックの貸し出しを断られた”管理人の友人の子供18歳”のケース。

おそらく、平成29年3月12日以降に普通免許を取得したんでしょう。平成29年3月12日以降に普通免許を取得した人が乗れる車は、
最大積載量 車両総重量 乗車定員
2トン未満 3.5トン未満 10人以下
なので、最大積載量2トン以上の「2トントラック」は当然アウトですね。レンタカー屋には、最大積載量1トン車とか1.5トン車もありますが、屋根がない車種ばかりなので、

  • 荷物をきちんと固定しなければならない(ロープの結び方等素人にはかなり難しいスキルです)
  • 走行中に荷物の落下の危険性がある
事を考えると、やはり屋根付きのトラックを選びたいところ。でも屋根付きトラックって2トン車からしかないんですよね…。


「じゃあ、2トントラックも乗れるように準中型免許へステップアップしようかな。」


と思う方も多いと思いますが、管理人、ぶっちゃけこれはお勧めしません。

教習費用が高いし、教習時間も長いので、コストパフォーマンスを考えると割にあいませんから。


この記事を見て、「自分に必要かもしれない。」と少しでも感じたら、


最初から”準中型免許”を取った方がいいですね。


準中型免許に関して、詳しくはこちらの記事に書いてありますのでご覧ください。

準中型免許で乗れる車とは?トラックを運転する時持っておきたい資格




中型8トン限定解除をするとどうなる?


さて、ここで話を変えましょう。今までは“小さいサイズのトラックに合わせた免許”の話をしてきましたが、ここからは


1段大きなサイズの車に乗るための免許


の話をしたいと思います。冒頭で紹介した、”某牛丼チェーン食材配送業Aさん50歳”が持っている「中型8トン限定免許。」

この「中型8トン限定免許」の”限定解除をする”ことで「中型免許」になります。


とはいっても、「平成19年(2007年)6月1日までに”たまたま”普通免許を取得していた」というだけで、仕事でトラックに乗っていない限りは、
最大積載量 車両総重量 乗車定員
5トン未満 8トン未満 10人以下
のトラックにわざわざ乗ろうとは思わないですよね。それでも「中型8トン限定解除をしたい。」という人がいるのです。

どんな人が「中型8トン限定解除をしたい。」と思っているのか。説明していきたいと思います。




中型8トン限定解除をしたい人とはこんな人です


「中型8トン限定解除をする」と「中型免許」がもらえます。中型免許で運転できる車とは、
最大積載量 車両総重量 乗車定員
3トン以上6.5トン未満 5トン以上11トン未満 11人以上29人以下
で、ここで一番重要なのが「乗車定員」

  • 中型8トン限定だと乗車定員は10人以下ですが
  • 中型免許だと、乗車定員が11人以上29人以下になります
簡単にいうと「マイクロバスや14人乗りワゴン車が運転できる」ようになるんですね。


マイクロバスの使い道はたくさんあります。管理人が思いついただけでも、

  • 幼稚園マイクロバス(但し一部大型免許が必要なマイクロバスあり)
  • 保育園マイクロバス(但し一部大型免許が必要なマイクロバスあり)
  • 塾の送迎マイクロバス
  • 旅館・温泉ホテルの送迎マイクロバス
  • スクールマイクロバス
  • 病院送迎用マイクロバス
  • 大型飲食店送迎マイクロバス
  • 大型スーパー送迎マイクロバス
  • 介護施設の送迎マイクロバス
  • 障がい者施設の送迎マイクロバス

  • があります。マイクロバスや14人乗りワゴン車はたいてい自前で用意されてますね。そして、運転するのは

    • 各施設の従業員であったり
    • もしくは派遣された従業員
    だったりします。運送業に就いていなくとも、中型免許のニーズはあるわけです。それで、そういう人たちが


    中型8トン限定解除をするのです。


    ※注
    尚、運転できるマイクロバスは“白ナンバー”である事が条件です。仕事場や施設などで、自前で用意したマイクロバスを運転する事が前提というわけですね。

    業務委託などで、“緑ナンバー”のマイクロバスを運転する場合には、別に2種免許が必要となります。





    中型8トン限定解除にかかる時間数、日数、費用


    ここでは中型8トン限定解除にかかる時間数、日数、費用を

    • 通学の場合
    • 合宿の場合
    の2パターンで紹介していきます。

    尚、近くの教習所で教習設備がなく、実施していない教習所もあります。詳しくは教習所にお問い合わせください。


    教習時間数(通学・合宿共に共通)
    普通MT免許 普通AT限定免許
    技能5時間 技能9時間(AT限定解除に4時間 中型教習に5時間)
    学科0時間 学科0時間

    時間数は最短時間です。




    教習日数・費用・通学の場合


    日数(参考値)
    最短4日~

    日数は最短です。調べたところ6日というところもありました。


    教習費用(税込参考値 検定費用別途)
    普通MT免許 普通AT限定免許
    70,800円~101,000円 96,700円~134,500円

    費用はあくまで参考です、詳しくは教習を受ける教習所にお尋ねください。




    教習日数・費用・合宿の場合


    教習日数(参考値)
    最短4日


    教習費用(税込参考値 検定費用別途)
    普通MT免許 普通AT限定免許
    97,800円~108,000円 設定している所が見つかりませんでした。教習所に要問い合わせです。

    費用はあくまで参考です、詳しくは教習を受ける教習所にお尋ねください。


    また、合宿の場合、遠方の教習所へ行く事になりますが、

    • 交通費補助あり
    • 食費無料
    • 宿泊費無料
    としている教習所もあります。教習を受ける教習所に問い合わせてみるといいでしょう。




    避けて通れない深視力検査


    中型8トン限定解除に限らず、

    • 準中型免許取得や
    • 準中型限定解除をする時
    また

  • 大型免許
  • 中型免許
  • 準中型免許

  • の更新の時、深視力検査というものが必ず行われます。


    下の動画でも説明されていますが、簡単に言うと「立体感をとらえる視力を持っているか?」の検査です。



    • 3本の棒があり真ん中の棒が前後に動きます
    • 真ん中の棒が両端の棒と揃ったと思った時にボタンを押します
    • 3回実施し、3回の誤差の合計が6センチ以内で合格です

    この検査は意外と難しく、十分な準備が必要となります。検査に落ちる原因としては

    • 視力が足りない
    • 左右の視力がそろっていない(乱視)
    • 疲れがたまっているときにはきつい
    • なかなか”コツ”がつかめない
    というもの。管理人も乱視なので、やったら苦戦しそうです。ちなみに深視力検査が不合格だと、

    • 大型免許
    • 中型免許
    • 準中型免許
    から2017年3月12日以降の”新基準普通免許”に格下げされてしまうのですが、

    • 当日再検査を受けることも可能で
    • 後日改めて再検査を受けることも可能です
    日を改めてコンディションを整えて、再度挑むというのもアリですね。


    ちなみに、深視力検査は何度でも挑戦することができます。要はあきらめなければOK!ということです。

    また、深視力検査の練習をさせてくれる眼鏡屋さんもあるようです。有料ですが試してみる価値はありそうですね。




    教習所で教習を受ける 試験場で一発試験 どちらを選ぶ?


    教習所で技能教習を受け、卒業検定をパスすれば、試験場での技能試験は免除されます。

    もちろん、管理人は、一発試験より”教習所で教習を受ける”事をおススメします。その理由とは、

    1. 中型8トン限定解除、準中型限定解除ともAT車の設定はなし
    2. 普段普通車のATしか乗っていない人が、一発試験でMT車を乗れるわけがない
    3. よしんばMT車のトラックに乗り慣れていても、長年運転していればいるほど”自己流の運転操作”になっている可能性が高い
    4. 一発試験では一挙手一頭足が細かくチェックされ”正しい操作、確認作業”が要求される。自動車自体の操作はもちろん
    • 正しい乗車前安全確認
    • 正しい運転中安全確認
    • 正しい乗車後安全確認
    が試験場というただでさえプレッシャーがかかる場で、できるかどうかはなはだ疑問。


    そして最後に、管理人の経験からですが、管理人は原付2種スクーターに乗りたくて”小型2輪AT限定免許”を持っています。

    上に免許はまだまだありますが、取得当時はこれで十分と思って取りませんでした。


    公認教習所で教習を受けて取ったのですが、その時教官に、

    「もっと上のクラスの免許を取るなら、一刻も早い方がいい。免許取り立てなら、正しい操作、安全確認を忘れていないので、スムーズに取れる。」

    と言われました。


    その時の管理人の年齢は40歳(汗)。免許取得最低年齢、免許保持歴の縛りがあり、若い人には「無理!」な部分もありますが、覚えておいて損はありません。


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    最後に


    いかがでしたでしょうか。大まかに

    • 普通免許で乗れるトラックは免許取得時期によって違う
    • 取得時期別乗れるトラックの解説
    • 限定解除に必要な時間、日数、費用
    等を紹介してきました。


    最後に、気になる違反について話してこの記事を締めさせていただきたいと思います。

    まずは、あなたが持っている免許で、どこまでの大きさの車に乗れるかをきちんと把握しておきましょう。

    一通り、この記事に書いておきましたので、読み返していただけるとありがたいです。




    違反は、普通に乗っている分には発覚しないと思われますが、

    • 警察の検問を受けた時 そして
    • 事故を起こしたとき
    発覚します。その時のペナルティですが、同じカテゴリーの車同士の場合

    • 中型8トン限定免許で、それ以上の中型自動車に乗っていた
    • 準中型5トン限定免許で、それ以上の準中型自動車に乗っていた
    という場合は、「免許条件違反」で、違反点数2点と反則金です。


    怖いのはこちら、違うカテゴリーの車に乗っていた場合ですね。

    ありがちなのが、平成29年(2017年)3月21日以降に普通免許を取得し、最大積載量2トン以上の車に乗った場合、


    無免許扱い、一発免許取り消し、欠格期間2年、反則金ではなく罰金です。


    免許を一からとり直しの上に、2年間免許を取得することができないんです。

    • 高かった教習費用はパー
    • 免許なしの我慢の生活を2年間しなくてはならない
    • また、教習所で隣に教官を乗せて、窮屈な想いをしながら教習受け直し
    • 貴重な時間を取られます


    OH MY GOD! ですね。


    「知らなかった」では済まされません。くれぐれも注意してください。

    トラックを運転するときは、必ず車検証で「最大積載量」「車両総重量」を確認してから乗りましょう。

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